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映画『マインクラフト』が拍車をかける。 ゲーム原作映画はハリウッドの新定番へ

2025.4.25

#MOVIE

ゲーム原作映画は新たなメインストリームとなり得るのか

『マインクラフト/ザ・ムービー』の1シーンが話題を生み、SNSで爆発的な反応を得たのは、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』での表現同様に、ユーザーたちが慣れ親しんだゲームの要素が、映画という異なる媒体に登場したという「高揚感」あってこそだといえる。これまでゲームは、娯楽のサブジャンルだとされているところもあったが、市場の拡大によって、映画の人気の下降と反比例するように、年々その存在は大きなものになっている。そんな状況下において、リスペクトが払われたゲームの要素が映画に登場することは、ゲームがエンターテインメントを席巻するという現実の展開を象徴しているようにも見える。

『マインクラフト』の象徴的なキャラクター・クリーパー

しかし、ゲーム原作映画でのコアな要素の登場で得られる高揚というのは、映画自体の内容というよりは、ファンの心理をくすぐる一要素でしかないのも確かなことだ。そうしたゲーマーの心理を利用した「ミームの流行」や「イースター・エッグ探し」というものが、今後メインストリームとしてゲーム原作映画の継続的な魅力となり得るのかどうかという点には、疑問なところもある。

『マインクラフト/ザ・ムービー』では画面いっぱいにファンが喜ぶ仕掛けが散りばめられている

ドラマ『THE LAST OF US』シリーズのように、ゲームに存在していた深いストーリー性が活かされたタイトルであれば、その限りではないのだが、その魅力は、すでに映画やドラマが通っている道であり、ゲーム本来の魅力が反映されているとは言いづらいところがある。この、ゲームの魅力や長所を包括し得ないという点は、映画、ドラマという映像媒体の限界を示しているといえるかもしれない。

つまり、「ゲーム原作映画が好調!」とは言いながら、その裏側ではそれぞれの映像クリエイターが、ヒットの方法を確立できていないまま、それぞれ徒手空拳で魅力を生み出すべく努力せざるを得ないというのが現状なのだ。ゲーム原作映画が定着し、新たなメインストリームになるためには、今後、総体としてメソッドの確立というハードルを超えることが必要になってくるだろう。

『マインクラフト/ザ・ムービー』

キャスト:ジェイソン・モモア(『アクアマン』シリーズ、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』) 、ジャック・ブラック(『ジュマンジ』シリーズ、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』 )、エマ・マイヤーズ(「ウェンズデー」)、ダニエル・ブルックス(『カラーパープル』) 、ジェニファー・クーリッジ(「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート」『プロミシング・ヤング・ウー マン』)、セバスチャン・ハンセン(『黒い司法 0%からの奇跡』)
監督:ジャレッド・ヘス(『ナポレオン・ダイナマイト』、『ナチョ・リブレ 覆面の神様』)
配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories

GWは映画マイクラ!!
2025年4月25日(金)全国公開 2Ⅾ/3Ⅾ/4D/Dolby Cinema🄬/ScreenX/IMAX🄬 字幕版・日本語吹替版

公式サイト:
minecraft-movie.jp

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