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the telephones×PAPUN BAND対談『ドラクエ』で超えた国境と生まれたグルーヴ

2025.1.17

「PAPUN BAND×the telephones Presents LV1 to LV99 Tour -GAME START-」

#PR #MUSIC

アジア人である以上、アジアの旋律やフレーズを出していかないと、本当にオリジナルなものはできない。(石毛)

ー石毛さんが別のインタビューで、若い頃は欧米の音楽から影響を受けていたけど、最近は自分たちがアジアのバンドとして、いかにオリジナルな音楽を作っていけるかを意識するようになった、という話をしていたのを拝見しました。それは今回のコラボにも繋がる話かなと思ったんですけど、今はそういう意識が強いですか?

石毛:そうですね。若い頃は尖りも含めて、「絶対に洋楽の方がかっこいいじゃん」みたいな感じだったけど、海外の音楽を100%真似することは日本人である以上は難しいので、サウンドのデザインや曲の構成を自分の血肉にしたとして、あとは自分がアジア人である以上、アジアの旋律やフレーズを出していかないと、本当にオリジナルなものはできないと思ったんです。そう思うようになったのと同時期に、韓国の音楽とかが世界に台頭してきた。時代の流れも痛感してたし、最近の若い日本のミュージシャンはそれが自然にできてる気がします。自分が音楽を作るときは日本人であることを意識してますね。

ー日本人であり、「アジア人」という意識もある?

石毛:ありますね。やっぱり近年の『Coachella Valley Music and Arts Festival』(※)とかを見ると、アジアのみんなが集まって一つのことをやるのは、今までの音楽史ではなかったことなので、すごく嬉しく思ったし、自分たちも混ざれるぐらい頑張りたいと思えたのも事実で。そういう意味で台湾もそうだし、韓国やタイの音楽とかも聴くようになって、やっぱりすごく面白いバンドが多いなと思いますね。

※2022年には、ショーン・ミヤシロ率いる88risingがメインステージで披露した『Head in the Clouds Forever』に宇多田ヒカル やインドネシアのアーティストリッチ・ブライアンら、多くのアジア人アーティストが登場。翌2023年には、BLACKPINKがアジア人初となるヘッドライナーを務めた。

写真左から石毛輝、Shiny、岡本伸明(the telephones)

ー先ほど『AKIRA』の話もありましたが、Shinyさんは日本のポップカルチャーがかなりお好きだそうですね。
 
Shiny:日本についての知識はまずゲームで知りました。子どもの頃から任天堂やPlayStationなどのゲームで遊んでいたので、自然と日本に興味を持つようになって。日本の文化が好きで、日本に行くたびにたくさんおもちゃを買うんです。特に中野に行って、アニメや漫画、ゲーム関連のものを買うことが多いですね。
 
ーアニメや漫画で特に好きな作品はありますか?
 
Shiny:『AKIRA』はアニメも漫画も大好きです。あとこれも好きです(スマホで松本大洋の『鉄コン筋クリート』の画像を見せる)。
 
石毛:松本大洋だ。『ピンポン』とかね。
 
Shiny:『ピンポン』もわかります。
 
石毛:(映画では)SUPERCARが曲をやっていましたよね。
 
ーお互いのバンドや国への興味がありつつ、実際のコラボレーションに至ったのはどういう経緯だったのでしょうか?
 
Shiny:あるとき『ドラゴンクエストⅪ』をプレイしていて、“LV99 勇者”のメロディーやサビのベースができたんです。その後に続編の『ドラゴンクエストⅤ』をプレイして、やっとサビも完成したんですが、曲全体を完成させることはできなくて。しばらくそのままにした期間があったんです。
 
そんなときに、the telephonesと出会って意気投合して、「“LV99 勇者”の完成にはthe telephonesが必要なんじゃないか」と直感的に思ったんです。それでマネージャー経由でコラボをお願いしたら、快諾してくれて、ついに曲を完成できました。最後に「仲間」と出会って、『ドラクエ』にインスピレーションを受けた曲が完成したんです。
 
石毛:スバラシイ!
 
Shiny:スバラシイ! テンサイ! アキラ!
 
石毛:テンサイ! シャイニー!

写真左からBOBO、Lee(PAPUN BAND)、石毛輝、岡本伸明、石毛輝、松本誠治(the telephones)
MV撮影の様子

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