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『ジュラシック・ワールド/復活の大地』レビュー 第1作を初めて見た興奮を思い出す

2025.8.8

#MOVIE

シリーズ第1作のオマージュや、やっと映像化できた小説の一節も

本作はキャラクターが一新されており、シリーズ初見でもまったく問題なく楽しめる。一方で、シリーズのファンにとって嬉しい「過去作品の踏襲」も多い。前述したようにプロフェッショナルたちと一般の家族という異なるチームが混在している様は1997年の2作目『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』的であるし、孤島での逃走劇は2001年の『ジュラシック・パークIII』を思わせる。シリーズの魅力を一度に味わえるお得な内容と言ってもいいだろう。

中でもファンが感涙するであろうことは、やはり初代『ジュラシック・パーク』で誰もが衝撃を受けた、「恐竜を初めて目撃した瞬間」のオマージュだ。長い首を持つブラキオサウルスの悠然とした姿と、ローラ・ダーン演じるサトラー博士の表情には、今でも感動を覚える。それを安易に再現してしまうと単なるセルフパロディになってしまうが、本作では見事なアイデアと演出により、第1作目に迫る「今までに観たことがない恐竜の光景」が描かれているのだ。

さらに注目すべきは、映画シリーズでは未映像化だった、原作小説の印象的な一節がついに実現されたことだ。それは、「狩ったばかりの獲物を食べて浅瀬でまどろむTレックスが目を覚まし、川を下る家族を追い詰めていく」シーン。これはかつてスティーヴン・スピルバーグ監督と脚本のデヴィッド・コープが映像化を断念した場面だったが、今回ようやくスクリーンに登場する。作品の「顔」かつ恐竜の代名詞とも言えるTレックスの見せ場が、ファンにはたまらない。

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