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異色のリーガルドラマ『イグナイト -法の無法者-』が描いた平和をもぎ取るための正義

2025.6.27

#MOVIE

©TBS
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ヤングの活躍とアダルトのカッコ良さに痺れる

ヤングチームの高井戸斗真(三山凌輝)、宇崎凌(間宮祥太朗)、伊野尾麻里(上白石萌歌)©TBS
ヤングチームの高井戸斗真(三山凌輝)、宇崎凌(間宮祥太朗)、伊野尾麻里(上白石萌歌)©TBS

なんと言っても特筆すべきは、それぞれにハマり役を演じる俳優たちの魅力だろう。宇崎凌を演じる間宮祥太朗は、彼がかつて演じた『ナンバMG5』(フジテレビ系)の主人公・難破剛役を思い起こさせるかのような、優しくて真っ直ぐで一本気、猪突猛進という言葉がピッタリの「弁護士」を、派手なアクションシーンとともに演じることで、数多ある「リーガルドラマ」の常識を鮮やかに覆して見せた。さらには、歌唱やDJプレイなどでそれぞれのキャリアを活かした魅力を炸裂させつつ、俳優としてのこれまでのイメージを覆す役柄を好演する伊野尾麻里役の上白石萌歌、高井戸斗真役の三山凌輝。そして、本作のもう1人の主人公とも言える、宇崎ら若者たちを導くピース法律事務所の代表・轟を演じる仲村トオル。過酷な過去を抱えつつ、真の正義を追求する強さに加え、『あぶない刑事』シリーズの町田透役並みに軽やかに冗談を飛ばす明るさから、本作にあぶ刑事イズムを持ち込んでいるかのようだ。

ヤングチームと轟、桐石拓磨(及川光博)、浅見涼子(りょう)のアダルトチームが一つに©TBS
ヤングチームと轟、桐石拓磨(及川光博)、浅見涼子(りょう)のアダルトチームが一つに©TBS

また、本作が優れていると感じた理由の1つとして、宇崎、伊野尾、高井戸の「ヤングチーム」と、轟と同僚のベテラン弁護士・桐石拓磨(及川光博)、とある理由から轟に協力する捜査一課の刑事・浅見涼子(りょう)の「アダルトチーム」、それぞれの魅力と絆が際立っていたことが挙げられる。第3話で轟と自分が加害者遺族と被害者遺族という関係性であることを知り、轟の親切を不審がる宇崎に対し「おじさんたちを信じろ」と桐石が言うように、本作は宇崎ら若者たちの活躍を見るドラマであると同時に、轟たち「大人」のカッコ良さに痺れるドラマでもあった。

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