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バカリズム脚本SFドラマ『ホットスポット』のユーモアを支えるキャスティングと音楽

2025.2.16

#MOVIE

©日本テレビ
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東京03角田晃広を戦隊ヒーローに錯覚させる演出と音楽

宇宙人の能力を使って走る高橋さん(角田晃広)©日本テレビ
宇宙人の能力を使って走る高橋さん(角田晃広)©日本テレビ

『ホットスポット』を見ていると、設定の面白さや、ゆるくリアルな会話を際立たせるような演出へのこだわりも感じられる。しびれるほどクールなカットが随所に見られるのだ。主に高橋さんの活躍シーンで。

例えば、第2話の満月に照らされながら校庭のいたずら犯を撃退する姿、第3話の俊足で街中を走る演出、第4話のカラーボールを手にコンビニ強盗犯に狙いを定める目つき、受験票の匂いを確認する時のあおり気味のカットなど。そして、これらの活躍シーンにはひと昔前の特撮作品を思わせるような音楽が添えられている。高橋さんが、まるで戦隊ヒーローかのように錯覚してしまう。

満月を背にバレーボールを持つ高橋さん(角田晃広)©日本テレビ
満月を背にバレーボールを持つ高橋さん(角田晃広)©日本テレビ

そして、『ホットスポット』は主題歌のないドラマだ。主題歌のある他のドラマよりも、劇伴が作品の印象を左右することになる。劇伴を担当するfox capture planは、『ブラッシュアップライフ』も担当しており、バカリズム脚本作品との相性は証明済み。音楽でユーモアを付け足すのではなく、登場人物たちの穏やかな日常、時に焦りや恐怖などといった感情に寄り添う音楽が鳴ることによって、その人物の必死さが際立ち、さらに面白く見えるという相乗効果を生むことに成功している。

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