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演出・映像技術・ハプティクスの三位一体

最後の「北斎の部屋」は、本展示のハイライトだ。『富嶽三十六景』の全46図を解析し、北斎が見たであろう、あるいは想像したであろう『神奈川沖浪裏』の景色を再現した、CGとの組み合わせによる高精細な映像。連動する立体音響。そこに、「風」の制御技術と前述したHaptic Floorによる体感が組み合わさり、北斎の表現世界を最も深い次元で没入できる展示空間となっている。



「北斎の部屋」を抜けると、北斎の緻密な描写や摺師による繊細な技術をルーペ越しにじっくり鑑賞できるDTIP(三次元質感画像処理)技術によるマスターレプリカの展示と、コラボレーションアーティストのCOIN PARKING DELIVERYによる作品が待っている(GOMAの作品は4月25日から展示予定)。


最先端のテクノロジーと演出を通して、北斎が見た世界に没入し、時空を超えて江戸にタイムスリップできるイマーシブな本展示。実際に空間に身を置くことで、頭での理解を超えたアート体験が楽しめるはずだ。6月1日までの会期を逃さないでほしい。
『HOKUSAI : ANOTHER STORY in TOKYO』
開催期間:2025年2月1日(土)~2025年6月1日(日)
会場:東京都渋谷区道玄坂1丁目2-3 東急プラザ渋谷3階
主催:HOKUSAI : ANOTHER STORY 製作委員会
株式会社ギークピクチュアズ、東急不動産株式会社、株式会社RED、ソニーPCL株式会社、株式会社朝日新聞社
企画協力・画像提供:株式会社アルステクネ
監修:久保田巖
原作品所蔵元:山梨県立博物館
協力:文化庁
協賛:アビームコンサルティング株式会社
後援:J-WAVE
公式サイト:https://hokusai.anotherstory.world/