INDEX
北斎が見た景色を全身で体感する
プロローグを抜け、「大地の部屋」へ。高精細な映像と音で『富嶽三十六景』の世界を視聴覚体験できることに加え、映像と音の描写に合わせて震えるHaptic Floorにより、水辺や橋の上を歩く感触が味わえる。北斎は早朝から歩いてロケハンをしたのだろうか。富士山を軸としながら、その手前で繰り広げられる自然の風景や人々の動きを楽しんだのではないか。北斎が見た風景に足を踏み入れ、その歩みを追体験するような鑑賞体験がこの部屋から始まる。



「大地の部屋」を出ると、次に広がるのは「光の部屋」。浮世絵の立体感、和紙の質感を竹あかりのもとで鑑賞することで、時間をかけて江戸時代の行燈の明るさに目を慣らしながら、当時の人々がどのように浮世絵を愛でていたのかに想像を馳せることができる。
