INDEX
全12曲をモチーフにした作品、グッズ
―ギャラリーに入るといきなり植物があって、その奥に小屋があり、最初から「なんだこの空間?」ってなりますよね。


莉子:ギャラリー自体は特別大きいわけじゃないのに、いろんな要素が詰まっているからずっといられるような感じがしました。1個1個の作品を全部丁寧に見たくなるような空間で、すごく居心地がよかったです。
レコーディングされるときのギターのコード譜とか、ジャケット写真の色味の調整の紙とか、ああいうのって普通は現場にいる人だけが見るものだと思うんです。それがあんな風に貼り出されてたら、それはもう全部見ちゃいますよね。じっくり見てたら1時間くらいすぐ経っちゃいそう。


莉子:入口の扉からすごく面白くて。そもそも小屋が全部ドアでできてて、その中の一つのドアに取っ手が集中してて、でも実際開くのは1個の取っ手だけっていう、そこも遊び心があって面白かったですし、地面に書かれているGO!!!の文字はメンバーのみなさんが書かれたということで、これは踏めないなと思いました(笑)。私的に手描きの感じがすごく羊文学さんっぽいなと思って、そこもかわいいしオシャレだなって。

―他にも、印象に残った展示をいくつか挙げていただけますか?
莉子:バットの展示はすごく印象に残ってます。「自分を傷つけるような選択をしてしまう少女」をバットで表すっていう発想がまず面白くて、おさげの少女を三つ編みでイメージしたり、絆創膏を貼ったり、そうやって表現していることにすごくびっくりしました。展示物としてかわいいし、オシャレなんだけど、でもちゃんと意味があって、こんな表現の仕方もあるんだなって。

莉子:しかもこの企画展は作品がグッズになっていて、それもびっくりしました。種が入ってる紙(シードペーパー)を生まれて初めて見て、衝撃的でした。「本当にお花が咲くんだ!」みたいな。私が小学生の頃にあれがあったら自由研究でレポートを書いてると思います(笑)。


―ジャンプスーツが購入できるのは僕も驚きました。
莉子:あれも本当にかわいくて、もったいなくて着れないですよね。ずっと家に飾っちゃうかもしれない。でもライブとかに着て行くのもいいかな……キービジュアルの蝶々の刺繍が入ってたり、袖に羊文学っていう文字の刺繍が入ってたり、細部までこだわってるのもさすがだなというか、ぬかりないなと思いました(笑)。
