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『光が死んだ夏』ホラーとブロマンスが交差する異色の青春劇の魅力

2025.7.2

#MOVIE

アニメ化でさらなる注目必至。『光が死んだ夏』が持つ魔力

さて、そんな『光が死んだ夏』だが、第1巻の発売は2022年3月。TikTokを発端にZ世代を中心に火がつき、各書店で売り切れが続出した。重版に次ぐ重版で、発売からわずか3ヶ月で累計発行部数20万部を突破、その後も勢いは止まらず、6巻時点で累計300万部を売り上げている。アニメ放送開始に合わせて第7巻の発売も決定している(2025年7月4日発売)。今後人気が加速することは、間違いないだろう。

『光が死んだ夏』第7巻の表紙を飾るのは、とある会社に属し、何かを調査しているらしい男・田中 / ©︎モクモクれん/KADOKAWA・「光が死んだ夏」製作委員会

アニメの監督を務めるのは、TVアニメ版『エロマンガ先生』で初監督を経験し、近作『夜のクラゲは泳げない』では登場人物たちの葛藤と成長を丁寧に描き、SNSでトレンド入りするなど話題を呼んだ竹下良平。キャラクターの繊細な感情の機微を丁寧にすくい取る演出力には定評があり、本作のような内面の陰影が肝となる物語には最適な人選だ。

ちなみにオープニングテーマはVaundyによる書き下ろし楽曲“再会”、エンディングテーマはTOOBOEの“あなたはかいぶつ”。この豪華な布陣からも、アニメ化への意気込みが伝わってくる。いずれも作品のテーマをまっすぐに、そして鋭く掴むアーティストで、期待が持てそうだ。

©︎モクモクれん/KADOKAWA・「光が死んだ夏」製作委員会

怖いのに美しく、心がざわつくのに目が離せない。そして、この作品に触れているときに自分に湧き上がる感情の正体を確かめたくなる。『光が死んだ夏』はそんな作品だ。

夏の夜、いつも通るはずの林道に、「く」の字にねじれた何かが立っていたら……そんな想像をするだけで、背筋がひやりとする。けれど、それでも読むのをやめられない魔力がある。

7月5日。静かに、そして確実に「あいつ」は帰ってくる。あの夏の続きを、私たちはまた体験することになる。アニメにも、未読の方は漫画にも、ぜひ注目してほしい。

TVアニメ『光が死んだ夏』

7月5日(土)よりTVアニメ放送開始
日本テレビ系にて毎週土曜24:55より順次全国放送Netflix世界独占・ABEMA無料独占配信開始

キャスト:
辻中佳紀:小林千晃
ヒカル:梅田修一朗
田中:小林親弘
暮林理恵:小若和郁那
山岸朝子:花守ゆみり
巻ゆうた:中島ヨシキ
田所結希:若山詩音

スタッフ:
原作:モクモクれん(KADOKAWA「ヤングエースUP」連載)
監督・シリーズ構成:竹下良平
オープニング主題歌「再会」Vaundy
エンディング主題歌:「あなたはかいぶつ」TOOBOE
アニメーション制作:CygamesPictures

公式サイト:https://hikanatsu-anime.com/

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