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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

「CHALLENGER」のデザイナー・田口悟は、プロスケーターとしての経験を服作りに活かす

2025.9.16

#FASHION

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

8月19日は、使い古されたスケートボードを彫刻作品にするアーティスト・HAROSHIさんからの紹介で、アパレルブランド「CHALLENGER」のデザイナー・田口悟さんが登場。スケートボードを始めたきっかけやプロになった経緯のほか、カルチャーを独自のスタイルで表現するブランド「CHALLENGER」についても伺いました。

DIY精神でスケボーアイテムを自作

Celeina(MC):田口さんは、もともとプロスケーターとして活動されていたとのことですが、スケートボードを始めたきっかけを教えていただけますか?

田口:始めたのは小学6年生の頃です。当時スケートボードが流行していて、最初はホームセンターで買ってもらったスケートボードで遊んでいました。ただ、それはおもちゃのような作りで、先輩たちから「それは本物ではない」と教えられたんです。本物のスケートボードは、原宿のムラサキスポーツやSTORMYといったショップで販売されていると聞き、そこで初めてきちんとしたスケートボードを手に入れ、本格的に始めるようになりました。

タカノ(MC):いいですね。ムラサキスポーツやSTORMYは有名で、みんなが訪れる場所ですね。

Celeina:私も少しだけですがスケートボードをしていたことがあって、その時はSTORMYで購入しました。小学生の頃から、あるアイテムを自作していたと伺いましたが、それについて教えていただけますか?

田口:お金がなかったため、近所で工事をしている家から廃材を分けてもらい、ビデオを参考にしながらジャンプランプを作って、それで遊んでいたんです。

タカノ:ジャンプランプは、ジャンプ台のようなものですか?

田口:そうです。僕の家の周りは、サンフランシスコのように坂が多くて、その坂を全力で下り最後にジャンプ台で飛ぶ、といった遊びをしていましたね。当時は現在のようにスケートパークが整備されていなかったので、自分たちで工夫して環境を作るしかありませんでした。

Celeina:なるほど。そうした工夫を重ねて、仲間と楽しい時間を過ごしていたのですね。

タカノ:「なければ自分で作る」という精神が素晴らしいです。

田口:その経験から、DIYが好きになったのかもしれません。

Celeina:スケートボードのカルチャーには、DIYの精神がありますよね。自分でTシャツを刷ったり、新しい物事を切り拓いたり。田口さんは小学生の頃からその精神を体現していたわけですね。

スケボーが繋いだ幼馴染・長瀬智也との再会

タカノ:なんと、長瀬智也さんとは幼なじみだそうですね。

田口:はい。たまたま家が隣同士で、一緒にスケートボードをしていた仲間です。僕はスケートボードを続けてプロになりましたが、智也は早くから芸能活動を始めて東京で暮らすようになり、会う機会は自然と減っていったんです。ただ、20年ほど前に智也が雑誌の企画でスケートボードをしたいと話していて、その企画のインストラクターとして偶然呼ばれたのが僕だったんです。それをきっかけに再び交流が始まり、仲が深まりましたね。

タカノ:まさに奇跡的な再会ですね。長瀬さんを「智也」と呼べる方は、なかなかいないでしょう。

田口:40年以上の付き合いなので、本当に幼なじみという感じです。

タカノ:プロスケーターになった経緯についても伺いたいのですが、どのようにしてなれるものなのでしょうか?

田口:僕は30年以上前にプロスケーターになりました。「AJSA」というスケートボード協会があるんですが、そこが主催する大会で上位に入れば、翌年プロ資格を得られるという仕組みだったんです。そのランキングで1位を獲得してプロになりました。

ただ、現在の感覚で言うと、やはり自分のシグネチャーデッキを発売して、それで収入を得ることが本当の意味でのプロスケーターだと思いますね。当時の僕は、デッキこそ出しましたが、十分に生活できるほどの収入にはなりませんでしたね。

プロスケーターからアパレルデザイナーに

タカノ:現在は、アパレルブランドのデザイナーとして活動されていますが、何かきっかけがあったんですか?

田口:僕の人生は、すべてスケートボードが基盤になっているんです。当時のプロスケーターは、大会に出場することが主流でしたが、だんだんそれだけでなく、「スタイルを表現すること」が重視されるようになったんです。雑誌やビデオを通じて自分のスタイルを発信するために、同じ志を持つ仲間たちと「METROPIA」というスケートのチームを結成しました。その活動の中で洋服を作り始めたことが、デザインを始めるきっかけとなりましたね。

Celeina:その後、現在のブランド「CHALLENGER」を設立されたのですね。

田口:はい。ブランド名の通り「挑戦」という思いを込めています。

タカノ:スケートボード自体が挑戦の連続ですもんね。新しいトリックを覚えたりとか。

Celeina:「CHALLENGER」がどのようなブランドなのか教えていただけますか?

田口:スケートボードやアート、バイク、音楽といった自分たちが好きなカルチャーを表現し、その服を着ることで人が幸せになれるようにしたいと思っています。音楽を聴くと勇気が湧いたり、気持ちが明るくなったりすることがありますが、その感覚を洋服でも届けたいなと。

タカノ:素敵ですね。本日着ていらっしゃるTシャツも「CHALLENGER」のものですか?

田口:はい。これは僕自身が手描きでデザインしたものです。最近はTシャツに絵を描くことに夢中になっています。

Celeina:素敵ですね。他にもアイテムを持ってきていただきました。

田口:昨日のゲストのHAROSHIくんがバドワイザーとコラボレーションしているんですが、そのグッズを「CHALLENGER」が制作しています。

Celeina:かわいらしいデザインですね。キャップもフラットタイプですね。

田口:「トラックハット」といいます。

Celeina:レトロな雰囲気があって素敵ですね。「CHALLENGER」のTシャツには、夕日を見つめながら自転車に腰かけている人物の絵が描かれています。

タカノ:ソックスもありますね。こちらは昨日のゲストHAROSHIさんのデザインがプリントされていて、とても格好いいですね。

Celeina:気になる方は「CHALLENGER」のInstagramなどでアイテムをご覧いただければと思います。

スケボーは人と人を繋げるクリエイティブなスポーツ

Celeina:最後に、田口さんが考えるスケートボードの魅力をお聞かせください。

田口:スケートボードの魅力は数えきれないほどあります。まずルールが存在しないため、自分の組み合わせ次第で新しい技を生み出せることが大きな魅力です。非常にクリエイティブなスポーツですし、どこに行ってもスケーター同士すぐに仲良くなれるのも特長です。海外のパークでも言葉が通じなくても、スケートボードを通じて自然と繋がることができます。

タカノ:スケートボードはファッションや音楽など多様なカルチャーを繋げますが、その中心にはやはり「人と人との繋がり」がありますね。

Celeina:人と人を繋げるもの、それがスケートボードなのですね。ありがとうございます。さあ「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達を紹介してもらっていますが、明日スタジオに来てくれるお友達はどんな方ですか?

田口:広尾にあるハンバーガーショップ「TEDDY BROWN」の大矢貴博さんです。僕はそのロゴやキャラクターを描かせていただきました。そのご縁で繋がったのですが、とても美味しいハンバーガーを提供されています。

Celeina:ありがとうございます。明日は「TEDDY BROWN」の大矢貴博さんをお迎えします。本日はアパレルブランド「CHALLENGER」のデザイナーの田口悟さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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