INDEX
「MIA MIA」を、誰かとコミュニケーションを取りたい時に来る場所にしたい
Celeina:そもそも「MIA MIA」のオープンの経緯は何だったんですか?
理恵:ヴォーンがずっと「コーヒー屋をやりたい」と言い続けていたんです。なので「MIA MIA」というカフェの名前は、オープンの8年前から決まっていました。ただ、建築事務所は忙しいので「無理だよ」と言い続けていて(笑)。ヴォーンはその間にも色々とコーヒーのキャリアを積んで、ようやく2020年に始めました。
タカノ:実際に「MIA MIA」の営業が始まってから、建築家としての仕事に何か影響はありましたか?
理恵:すごくありました。建築の仕事だと、プロジェクトが始まってから終わるまで短くても1年、長期的な案件だと5〜6年かかったりするので、長いコミュニケーションになるんですよ。でもコーヒー屋だと、毎日1杯のコーヒーを提供して「ありがとう」と言われるみたいな、軽いコミュニケーションなんです。そういったコミュニケーションを通して、自分の街を見る目や建築を見る目が変わってきました。
今、街の営繕と名前をつけた活動をしているんです。私たちは家に住んでいるだけじゃなくて街にも住んでいるんだから、部屋を好きなレイアウトに変えるみたいに、街もみんなで変えていこうという取り組みなんですが、そういった活動を始めたのは、やはり「MIA MIA」に立っていたからかなと思います。
タカノ:街に住んでいるという視点は、「MIA MIA」から得たんですね。
理恵:「MIA MIA」は「東京には1人になれる場所はたくさんあるけど、誰かと出会う時に行ける場所がない」という私とヴォーンのフラストレーションをきっかけに作った場所なんです。だから「誰かとコミュニケーションを取りたい時に来てください」とお客さんにも伝えています。そうやってコミュニケーションを取っていくと、自分と違う属性の人たちと話す機会もあって、色々なことに気づけますし、街についての視点もまさにそういうコミュニケーションから気づきを得ました。

タカノ:本当に、そのコンセプトは成功しているなと思います。僕もこの前お店に行った時にヴォーンさんと久々にお話しして、もう次の日にまた行きたくなったんですよ。 コーヒーが美味しいのはもちろん、「ヴォーンさんと話したいな」みたいな気持ちで寄りたくなるんですよね。行くと「おかえり」と言ってくれるような場所です。
理恵:ありがとうございます。嬉しいです。
Celeina:東長崎までぜひ足を運んでいただきたいですね。