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「かみいけ木賃文化ネットワーク」の山本直は、まちと共に暮らす生活文化を再生する

2025.7.30

#OTHER

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7月3日は、都市デザインの仕事を手掛ける飯石藍さんからの紹介で、「かみいけ木賃文化ネットワーク」共同代表の山本直さんが登場。「かみいけ木賃文化ネットワーク」としての活動内容のほか、木造賃貸アパート「山田荘」での暮らしなどについて伺いました。

築46年の木造賃貸アパートを再生するプロジェクト

Celeina(MC):山本さんは「かみいけ木賃文化ネットワーク」の共同代表ということですが、木曜日の木に賃貸の賃で「木賃」と書くんですね。「木賃」とはどういう意味なんですか?

山本:平たく言うと、木賃は「木造の賃貸アパート」という意味です。建築や都市計画の文脈では、戦後に建てられた一人暮らしのための木造アパートのことを指して木賃と言ったりもします。

タカノ(MC):初めて聞きました。

山本:なかなか聞き慣れないキーワードかもしれないですね。

タカノ:山本さんの「かみいけ木賃文化ネットワーク」では、どういった活動をされているんですか?

山本:東京都豊島区の上池袋にある、僕の妻の実家の母屋に隣接する形で46年前に建てられた、風呂なしの木造賃貸アパート「山田荘」を再生していくプロジェクトを行っています。家の中で生活を完結させずに、地域の銭湯に行ったり、食堂に行ったりする中で、まちの人とお話したりして、まちとともに生きるような生活文化を、現代にもう一度再生していけないか、ということで活動しています。

タカノ:なるほど。風呂なしだからこそ、銭湯に行くためにまちに出ていくんですね。

山本:そうですね、行かざるを得ない環境なんです。

タカノ:アパートの環境を逆手に取ったようなプロジェクトでいいですね!

Celeina:本当に面白いです。実際にどんな方が参加されているんですか?

山本:近所の主婦の方から公務員の方、デザイナーやアーティストまで、様々な方が参加してくれています。うちの風呂なしアパートだけでは空間が足りないので、共用のリビングや働く場所、作品を作れるアトリエなどをつけた「くすのき荘」という別の建物も用意したんです。そこを、足りないものを満たしてくれる場所として機能するようなシェアスペースとして使っていて、そこにみんなが来てくれているという感じですね。ちょっと複雑なんですけれど。

Celeina:住めるエリアとは別に、コワーキングスペースや交流できるコミュニケーションスペースなど、色々設けられているんですね。

山本:共有スペースがメインの「くすのき荘」と、木造賃貸アパートの「山田荘」を合わせて、全体で「かみいけ木賃文化ネットワーク」として定義しています。

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