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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

ブックディレクターの鈴木美波は、「本を通して人と人とをつなぐ」ことを大切に活動する

2025.7.25

#BOOK

本を読むきっかけになるような読書会を開催

タカノ:仲間ができるというのは貴重ですよね。読書会も主催されているとのことでが、どのような内容でしょうか?

鈴木:月に1度、埼玉県飯能市にあるアンティーク家具店「リファクトリーアンティークス」さんが、暮らしを楽しむマルシェを開催しているんです。そこで、本を暮らしに取り入れることをテーマに、好きな本の紹介をしたり、課題図書の感想を語り合ったりする、2時間程度のゆるやかな読書会をしています。

Celeina:次回の課題図書は既に決まっておりますか?

鈴木:はい。次回のテーマが「生物多様性―生き物との暮らしをどう楽しむか」というものなんです。それにぴったりだなと思い、課題図書として、森田真生さんの『かずをはぐくむ』を選定しました。

タカノ:スタジオに本をお持ちいただいておりますが、付箋の多さに驚かされます。

Celeina:読書会というと、しっかり読み込んできて深い議論を行うイメージがありますが、鈴木さんが主催される「eat read」はどのようなスタイルでしょうか?

鈴木:私自身もそこまで多く本を読んできたわけではなく、読書会には敷居の高さを感じていたため、「読んできていなくても参加できる」という形式を大切にしています。本を読むきっかけとして読書会に参加していただければ、という思いで「eat read」の活動をしているので、読書初心者の方も参加しやすい、ハードルの低さを意識しています。飯能市の自然に囲まれた場所で開催されているのも、おすすめポイントです。

Celeina:そして本日は、おすすめの本をご紹介いただけるとのことで、何冊かご持参いただきました。『GRAND MARQUEE』にも出演いただいた、村田沙耶香さんの『世界99』がありますね。

鈴木:今年の夏の必読書ですね。ヒヤッとする1冊です。もう1冊は、qpさんによる写真集『喫茶店の水』です。喫茶店で出される無料の水に焦点を当てた写真とエッセイ集で、お店ごとの水の表情や器、テーブルの雰囲気などが美しく収められていて、清涼感に溢れた1冊です。

タカノ:コーヒーではなく水、という目の付け所がいいですね。

Celeina:無料で提供される水をとてもスタイリッシュに捉えていて、1ページを飾っているのが新鮮で面白いです。

鈴木:エッセイも、お店の紹介というより、ご自身がなぜ喫茶店の水を撮影するに至ったかという個人的な内容が書かれているので、非常に面白いです。

Celeina:そのほかにもご紹介いただきたかった書籍のリストを、番組Xにて「鈴木美波さんのサマーリーディングリスト」として公開予定ですので、ぜひご覧いただければと思います。

  • 『湖まで』大崎清夏
  • 『SIDE STEP』自費出版 ZINE
  • 『あなたに犬がそばにいた夏』岡野大嗣、佐内正史
  • 『喫茶店の水』qp
  • 『ひとはなぜ戦争をするのか』フロイト・アインシュタイン
  • 『世界99』(上下巻)村田沙耶香

Celeina:さあ、「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達を紹介してもらっています。どなたをご紹介いただけますか?

鈴木:建築家であり、コーヒー店「MIA MIA」を営まれているアリソン理恵さんをご紹介します。

Celeina:明日も楽しみです。「FIST BUMP」、本日はブックディレクターの鈴木美波さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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