グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
6月12日は、Dragon Zoe LLC代表の大野俊也さんからの紹介で、「Liberaiders」ディレクターのMei Yongさんが登場。ブランドに込めた思いや、世界中を旅した中で1番印象に残っている国などについて伺いました。
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日本のことを何も知らない状態で、20歳の時に留学
Celeina(MC):Meiさんがディレクターを務める「Liberaiders」は、アジアのみならず今の世界に照準を合わせた日本発信のブランド。シーズンごとにネクストレベルを目指した、リアルなストリートファッションを提案されています。Meiさんは北京生まれだそうですが、日本に来て何年になりますか?
Mei:今年で37年目になります。20歳から日本に来ているんですよ。
Celeina:日本で最初に住んだのは東京ですか?
Mei:最初は大阪でした。その後、京都の大学に行ったので、関西弁しか喋れません。
タカノ(MC):めちゃくちゃ標準語で話していらっしゃいますよ! ちなみに、もともと日本のカルチャーがお好きだったんですか?
Mei:日本に来るまで、正直日本のことは全然知りませんでした。僕らは中国でアメリカのロックに没頭した最初の世代なので、もともとアメリカに留学したいと思っていたんです。でもちょうど1986年だったので、米中関係がすごくギクシャクしていて。たまたま親の仕事の知り合いに日本の方がいて、「先に日本に来たらどうですか」と勧めてくれたんです。だから日本のことを何も知らずに来ました。
タカノ:そこから日本語も勉強されたんですよね。
Mei:まず大学の日本語別科という日本語を勉強するところに入って、1年間勉強しました。その後もう1度受験をして、0から大学をやり直したんですよ。
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「Liberaiders」のコンセプトは「世界を旅して自分が感じたことが、自分にとっての真実だ」
タカノ:今や日本発信のブランドをされていますが、「Liberaiders」立ち上げの経緯も聞きたいです。
Mei:もともと僕はストリートカルチャーが好きなんですが、以前勤めていた会社の仕事の関係でアメリカに10年くらい通っていて、カルチャーシーンをリアルタイムで経験してきたんです。2006年に今の会社を立ち上げた時は、それもあって、いくつかのアメリカのブランドの代理販売の事業をスタートさせました。
会社として、海外のカルチャーを日本に伝えたり、色々なブランドの販売を促進する仕事をしたりしてきた中で、「もっとこうすれば良かった」といった経験も蓄積してきて。49歳になった頃に、残り10年か15年くらいしか仕事ができないということを考えた時に、だったら1度自分のことを表現したいなと思うようになって、立ち上げたのがこのブランドなんですよ。
タカノ:「Liberaiders」のお洋服、かっこいいんですよね。丸いシルエットのデニムもすごく好きです。
Mei:今まで裏方の仕事をやってきたので、このブランドをスタートした時は自信がなかったんです。ブランドを出すという夢は叶ったし、1、2シーズンやって駄目だったらもうやめようと思っていました。ここまで来られるとは、正直自分でも思っていなかったんですよね。
Celeina:今は何シーズン目ですか?
Mei:今はもう18シーズン目です。
Celeina:すごいですね。「Liberaiders」はシーズンごとにテーマを作ってリリースされているんですよね。
Mei:そうですね。「世界を旅して自分が感じたことが、自分にとっての真実だ」というのがブランドのコンセプトなんです。今はインターネットがすごく発達していて、スマートフォンさえあれば海外のことを充分知ることができるじゃないですか。でもニュースで情報を得るのと、実際に行きたい国に行って感じるのでは、見える世界は全然違うと思うんですよね。何を言いたいかというと、僕らの若い時と同じように、若い人たちはもっと旅をしましょうと。そうした方が絶対に得るものが多い、ということを伝えたいんです。