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雑誌『HR』は紙媒体からWEB媒体への過渡期ならではの面白さがある
タカノ:あともう1つ、雑誌『HR』にもハマっていると伺ったんですが。
Celeina:懐かしい!
レイジ:『HR』は2010年代の雑誌なんですが、このあたりの時代って、まだそんなにWEB媒体にも移行していないけど、雑誌含め紙媒体自体の売れ行きが下がりつつあった時代だと思っていて。それで、どっちつかずのまま埋もれてしまっている情報がいっぱいあるんじゃないかと思ったんです。2010年代よりも前になると紙も結構売れていて出版数が多いから買おうと思えばすぐ手に入るんですけど、そのちょっと後になったらもうWEB媒体主流になるので、その狭間の時期に発売されていた『HR』には不思議な情報がいっぱい載っている気がしています。
Celeina:『HR』は2010年に刊行された高校生向けの情報誌ですよね。『HR』は「ハイスクールリアルマガジン」の略語だそうです。
レイジ:そうですね。前略プロフィールみたいなノリってもう古すぎて、サーバーが終わったら全部消えちゃうじゃないですか。最近サービス終了した、『魔法のiらんど』というサイトもありましたよね。
Celeina:あった!
レイジ:SNSの時代になると、みんなのネットリテラシーが上がったので、黒歴史にならないように、アカウントに鍵をかけていたりするじゃないですか。だからあんまりハイスクールリアルカルチャーになっていない気もしていて。『HR』はめちゃめちゃ1番恥ずかしい記録みたいなものが、紙で残っちゃっていて、面白いなと思うんです。
タカノ:なるほど。
レイジ:でもそれって素敵なことだなと思っていて。「いい子だな、こいつ」と思いながら読んでいます。
タカノ:『HR』に載っていた子たちはもう大人になっているということですよね。
Celeina:『HR』の中で何か記憶に残っていたり、印象深かったりした記事はありましたか?
レイジ:きゃりーぱみゅぱみゅが載っていたんですけど、「お母さんの作った料理がめっちゃうまい」みたいなことを話していて、本当にいいやつだなと思いましたね(笑)。
Celeina:そうだったんですね!(笑) カルチャーの発見の仕方として、2010年から2015年くらいのところを掘ってみるといういいアイディアをいただきました。
レイジ:多分Y2Kがそろそろ終わると思うので、その次を考えるとこの辺なのかなと思います。