グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
4月21日は、番組からの推薦で、OKAMOTO’Sのオカモトレイジさんが登場。最近ハマっているビジュアル系の魅力についてや、雑誌『HR』に惹かれる理由などについて伺いました。
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今年の初めに、突然ビジュアル系にハマった
タカノ(MC):レイジさんが「FIST BUMP」に出演されるというのも不思議ですね。
Celeina(MC):とはいえ、レイジさんといえば、バンド活動の他にもDJやイベントの企画、ファッション含め、様々なカルチャーを発信されているので、このコーナーにもお呼びしたかったんです。
タカノ:このコーナーに来られる方で、レイジさんの知り合いです、という方が多いんですよ。
レイジ:そうなんですか。
タカノ:東京の色々なカルチャーの人を掘っていったら、オカモトレイジに辿り着くみたいなところがあるみたいです。
レイジ:いえいえ、普通の人ですよ。
Celeina:前回、番組にご登場いただいた時は映画の話を伺いましたが、今レイジさんが気になっているカルチャーはズバリ何ですか?
レイジ:今年の初めにビジュアル系に突然ハマって、毎日のように中古CDを買い集めたり、雑誌を買ったりしています。
タカノ:CDで買っているんですね!
レイジ:ビジュアル系の音源ってサブスクにないことが多くて。だから曲を聴くにはCDを買うしかなかったんですが、それもすごく楽しいです。
タカノ:ハマるきっかけはあったんですか?
レイジ:今年の1月にビジュアル系の音楽イベントに呼ばれて、DJをしたんです。その時に俺が好きだったビジュアル系バンドってDIR EN GREYとMALICE MIZERくらいで、他はあまり知らなくて。DJをするのに2バンドじゃ持たないなと思って、名前は知っているけど聴いたことがなかったバンドを色々と聴いていたら、いつの間にかめちゃくちゃハマっていました。一口にビジュアル系と言っても色々なタイプがあるんだな、みたいなことも勉強しましたね。
Celeina:ビジュアル系のどんなところに魅力を感じているんですか?
レイジ:日本にしかないカルチャーだなとも思うし、ブラックミュージックのフィーリングが一切入ってないところが面白いなと思います。あとファッションも好きですね。 本当に女の子みたいにかわいい人がギターを弾いているのってかっこいいなと思って。
タカノ:確かに、ビジュアル系って世界観も含めて魅力ですもんね。
Celeina:さっき音楽を聴くのにCDを集めている、という話がありましたが、どうやってディグっているんですか?
レイジ:4月の頭まで47都道府県ツアーをしていたんですが、そのタイミングで全国のBOOKOFFに足を運んでいました。でもそんなにたくさんは売っていなかったので、基本的にはメルカリとかで買っています。1番衝撃的だったのが、仙台のBOOKOFFに、ありえないくらいビジュアル系のCDが揃っていたことです。他とは比べ物にならないくらいCDの量が多くて感動しました。
タカノ:なんでなんだろう。
レイジ:北欧メタルみたいな感じで、寒いエリアの方がビジュアル系と相性がいいんじゃないか、みたいな話が友達から出たりしましたね。
タカノ:面白い分析ですね! リスナーの皆さんも、もしビジュアル系に関して何か情報があったらレイジさんに送っていただければと思います。
レイジ:ぜひぜひ。
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雑誌『HR』は紙媒体からWEB媒体への過渡期ならではの面白さがある
タカノ:あともう1つ、雑誌『HR』にもハマっていると伺ったんですが。
Celeina:懐かしい!
レイジ:『HR』は2010年代の雑誌なんですが、このあたりの時代って、まだそんなにWEB媒体にも移行していないけど、雑誌含め紙媒体自体の売れ行きが下がりつつあった時代だと思っていて。それで、どっちつかずのまま埋もれてしまっている情報がいっぱいあるんじゃないかと思ったんです。2010年代よりも前になると紙も結構売れていて出版数が多いから買おうと思えばすぐ手に入るんですけど、そのちょっと後になったらもうWEB媒体主流になるので、その狭間の時期に発売されていた『HR』には不思議な情報がいっぱい載っている気がしています。
Celeina:『HR』は2010年に刊行された高校生向けの情報誌ですよね。『HR』は「ハイスクールリアルマガジン」の略語だそうです。
レイジ:そうですね。前略プロフィールみたいなノリってもう古すぎて、サーバーが終わったら全部消えちゃうじゃないですか。最近サービス終了した、『魔法のiらんど』というサイトもありましたよね。
Celeina:あった!
レイジ:SNSの時代になると、みんなのネットリテラシーが上がったので、黒歴史にならないように、アカウントに鍵をかけていたりするじゃないですか。だからあんまりハイスクールリアルカルチャーになっていない気もしていて。『HR』はめちゃめちゃ1番恥ずかしい記録みたいなものが、紙で残っちゃっていて、面白いなと思うんです。
タカノ:なるほど。
レイジ:でもそれって素敵なことだなと思っていて。「いい子だな、こいつ」と思いながら読んでいます。
タカノ:『HR』に載っていた子たちはもう大人になっているということですよね。
Celeina:『HR』の中で何か記憶に残っていたり、印象深かったりした記事はありましたか?
レイジ:きゃりーぱみゅぱみゅが載っていたんですけど、「お母さんの作った料理がめっちゃうまい」みたいなことを話していて、本当にいいやつだなと思いましたね(笑)。
Celeina:そうだったんですね!(笑) カルチャーの発見の仕方として、2010年から2015年くらいのところを掘ってみるといういいアイディアをいただきました。
レイジ:多分Y2Kがそろそろ終わると思うので、その次を考えるとこの辺なのかなと思います。