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国際栄養士の太田旭は、地域に合わせたアプローチを行い食生活の課題の解決を目指す

2025.4.9

#OTHER

メキシコやキューバへの留学をきっかけに、海外に興味を持つように

タカノ:そもそも、太田さんが海外に目を向けるようになったきっかけは何だったんですか?

太田:田舎で育ったのですが、コンビニもスーパーも無くて、遠くの世界はおろか、隣の町も知らないような環境でした。食べるためには自分で作るしかなかったので、「衣食住は生きるために必要不可欠だな」と自然に考えるようになったんです。その後、小学校3年生から続けていたバレーボールを通じて、高校1年生のときにメキシコとキューバへ留学したのですが、そこで出会った人や経験が、海外に興味を持つようになったきっかけですね。

Celeina:実際に海外に行ってみて、もっと知りたいと思ったのですね。

太田:留学先がすごくローカルな場所だったんですが、特に印象的だったのは、病院で妊婦さんたちがベッドをシェアしている様子でした。それでも、みんな家族のように助け合っていて、とても幸せそうに見えたんです。そこで、「幸せにはいろいろな形があるんだ」ということに感動して、探究心が目覚めてもっと知りたくなったんです。

タカノ:メキシコやキューバが抱える課題は、グアテマラと似ているのでしょうか?

太田:異なりますね。私がキューバを訪れたのは高校生の頃だったのですが、キューバは社会主義国としての体制が確立されていました。そのため、食料は配給制で管理されていて、国外との貿易も制限されていたので、食料の流通が非常に限られていて十分に行き渡らない状況がありました。

タカノ:国ごとに異なる課題がある中で、まずはそれを正確に把握することが重要なんですね。

太田:その通りです。現在はSDGs(持続可能な開発目標)が注目されていますが、それ以前にはMDGs(ミレニアム開発目標)がありました。しかし、現在では単なる課題解決だけではなく、新たな価値を創造することが求められる段階にきていると感じています。単に問題を解決するだけでは、すでに限界が見えてきていて、より持続可能なソリューションを生み出すことが重要になっていると思います。

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