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心理学的アプローチや物流の整備などを行い、食生活の課題を解決に導く
タカノ:素敵ですね。ところで、グアテマラでは栄養の問題があるとのことですが、具体的にどのように解決していくのですか?
太田:食生活の問題には、原因がいろいろあるんです。例えば、知識がないだけなら食育プログラムを作ることで解決できますが、内戦の影響で人を信用できなくなっている地域では、新しい情報を受け入れてもらうのが難しいこともあります。その場合は心理学の専門家と一緒にアプローチします。また、標高2500メートルを超える地域では物流が難しく、食料が届きにくいので、物流企業と協力してフードサプライチェーンをどう整えるかを考えたりもします。
Celeina:国際栄養士というと、栄養バランスや食事の中身を考える仕事というイメージがありましたが、その手前の段階の、心理学や物流の整備など、さまざまな分野に関わるんですね。
太田:そうですね。ジェンダーの問題や過去の経験から、健康に関心を持てない方もいます。そういう方には、医療以外の専門家とチームを組んで、ケアをしながら栄養改善を目指していきます。