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「Do it Theater」の伊藤大地は、誰もが自由に映画を楽しめる空間づくりを手掛ける

2025.4.2

#MOVIE

ドライブインシアターを手掛けるきっかけになった映画『グリース』

Celeina:最高ですね。伊藤さんご自身の映画についての原体験は何かありますか?

伊藤:原体験は、小学2年生の時に親父と一緒に『ジュラシック・パーク(原題:Jurassic Park)』を観たことです。そこから映画がすごく好きになって、映画を作る勉強をしようと思って東京に来ました。映画の中でも、「サウンドデザイン」という音響を調整していく仕事があるんですけど、その研究や仕事をずっとやらせてもらっていて。そのうち、映画を作る側じゃなく、「映画体験」を作り出すようなお仕事をするようになりました。

タカノ:今のお仕事をするようになったのは、何かきっかけがあったんですか?

伊藤:『グリース(原題:Grease)』という映画に、「ドライブインシアター」のシーンが出てくるんですけど、そのシーンにものすごく感銘を受けまして。「この憧れの空間を自分で作ってみたいな」と思って始めたのがきっかけですね。

タカノ:ドライブインシアターから手がけたんですか?

伊藤:そうですね。イベントごとは全くやったことがなかったんですが、「まずドライブインシアターを作る」というを目標に動き出したところから、「Do it Theater」が始まりました。

Celeina:映画館に行く形でしか、外で映画を観る方法はなかったと思うので、日本でドライブインシアターを開催するまでは、結構大変な道のりだったんじゃないでしょうか?

伊藤:すごく大変でした。実は、1990年代頃は日本にもドライブインシアターが結構あったんですよ。

Celeina:そうなんですか! 知りませんでした。

伊藤:全国に数十ヶ所あったんですけど、常設のドライブインシアターはなくなってしまったんです。当時はインターネットがなかったので、作り方やどういう様子だったかに関する情報が残っていなくて大変でした。知見者の方に話を聞いたりして、会場の組み方や車の並べ方を想像上で計算しながら練習したりしましたね。建築をやっている仲間や、イベントごとをやっている仲間、デザインをやっている仲間で集まって、最初は手作りで作っていきました。

タカノ:音とかも結構重要ですよね。

伊藤:そうですね。音はまさにこのラジオと一緒なんですけど、電波を飛ばして車のカーステレオで聞くんです。

タカノ:そんなシステムだったんですか! すごいですね。でっかいスピーカーで、フェスみたいな感じで鳴らすのかと思っていました。

伊藤:1930年代のアメリカでのドライブインシアターはスピーカーから鳴らす形だったんです。でもだんだん進化してきて、電波を飛ばすような形になっているんです。

タカノ:車の中だから、ゆっくりとできるプライベート空間を作れそうですね。

伊藤:今はカーステレオがすごく進化しているので、音量も自分でいじれますし、すごい音圧で聞けます。

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