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クリエイティブな推し活。ファンがクリエイターを支援する新たな形のクラファンも
Celeina:それが今や10年以上続いているんですね。
タカノ:実際にはどんなプロジェクトが多いですか?
大高:映画、現代アート、出版などが多いですね。最近では、リノベーションや街づくりのプロジェクトも増えてきています。1,000万円を超えるようなプロジェクトも増えてきました。
タカノ:用途も多岐にわたるんですね。
大高:最近では、歴史的建造物の保存活動にもクラファンが活用されているんです。三鷹にある「天命反転住宅」や銀座の「中銀カプセルタワー」など、有名建築家の方の建築をレガシーとして残していくための保存資金を集めるプロジェクトもありました。また、「小泊Fuji」という1日1組限定の宿があるんですが、オーナーが、建築家の藤森照信さんに惚れ込んで、「彼に宿を作ってもらいたい!」という強い気持ちを持って、クラファンで資金を集めてオープンさせたんです。推し活みたいなものですね。
タカノ:面白い! クリエイター本人が発信するのではなく、ファンが支援するという新しい形のクラファンが増えているんですね。
大高:そうですね。クリエイティブな推し活が増えていますね。インド映画ファンのインド料理店の店主が、好きなインド映画の配給活動を始めるために資金を集めるプロジェクトもありました。
タカノ:もしかしたら『GRAND MARQUEE』のファンの方が、グッズを作るためにクラファンをしてくれたり……(笑)。
Celeina:夢のような話ですね(笑)。従来のSNSは、出役の演者さんを推すのに適していますが、「MOTION GALLERY」は監督や建築家などのクリエイターのファンダムを作って構築していくためのプラットフォームになっている感じがしますね。
大高:そうですね。実際にお金を集めて行動して、その結果を社会に発信できるので、小さなことからでも変えていける実効性のある仕組みだと思って取り組んでいます。