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日記に書かれる速度を落とした言葉から、豊かさやコミュニケーションが広がって欲しい
タカノ:「同じ日の日記」は、同じ日にこの人はこういうことをやっていて、でも違う人はこういう1日を過ごして、という事に思いを馳せることによって、自分の中で、群像劇のような映像コンテンツを見ているような感覚になりそうですね。
Celeina:そして誰かの1日を知ることによって、間違いなく世界は広がるし、他人の気持ちにもっと寄り添おうという、自分の優しさの部分が育っていく感じがしますね。
野村:本当に嬉しいです。どうしても口頭での言葉のコミュニケーションだと、速いキャッチボールをしたり、分かりやすい言葉で伝えなくちゃ、と思ってしまうところがある気がするんです。それは全く間違いではないと思うのですが、そういった速度や分かりやすさからはどうしてもこぼれ落ちてしまうような、本当はこう思っていたかもしれないなとか、時間が経ったらああだったかもしれないことというのが、実はたくさん降り積もっているんじゃないかなと思っているんです。
日記という、少し立ち止まって自分を振り返る時間を経て書かれた言葉から、また新しく始まる関係や、この人はこういうことを考えていたんだ、という豊かさやコミュニケーションが広がって欲しいという思いがあります。日記って普通は個人的なもので、それを共有するというのは矛盾もあるのですが、ちょっと歩く速度を落とした言葉が肩の力を楽にしてくれるということがあるのではないかな、というのは自分たちも実感しながらやっています。
タカノ:心の豊かさって、コスパとは逆のところにありますよね。まさに日記もそうですよね。
野村:むしろ、1つのことに対して時間をかけて考えるからコスパは良くないかもしれないのですが、その人だけの世界みたいなものが広がっていくことは自分へのケアにもなると思います。
Celeina:長期的に見て価値がある、ということですよね。ご紹介しました『me and you の日記文通 message in a bottle vol.2』は「me and you」のホームページから購入可能ですので、ぜひチェックしてもらえればと思います。そして今月末から『アイスクリームが溶けても』というタイトルでポッドキャストも配信予定ということで、こちらも楽しみにしております。
野村:ありがとうございます。ビジュアルを小林エリカさんに描いていただいて、すごく可愛く仕上がっています。
Celeina:気になりますね。さて「FIST BUMP」、グータッチで繋ぐ友達の輪ということでお友達を紹介してもらっていますが、どんな方を紹介してくれますか?
野村:映像監督の河合宏樹さんをご紹介したいと思います。
Celeina:ありがとうございます。「FIST BUMP」、本日は「me and you」の野村由芽さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann