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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

ダンサーの小暮香帆は、既存のダンスに捉われず新しい身体の動かし方にアプローチする

2025.2.8

#STAGE

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

1月22日は、映像監督の河合宏樹さんからの紹介で、ダンサーで振付家の小暮香帆さんが登場。既存の動きに捉われないコンテンポラリーダンスの魅力や、ミュージシャンとの即興セッションの裏側、小暮さんが考える見る側の心構えについても伺いました。

コンテンポラリーダンスは、既存に捉われず新しい身体の動きにアプローチする

Celeina(MC):まずは小暮さんのプロフィールを紹介させていただきます。6歳から踊りを始め、国内外で自身の作品を発表しながら、劇場や音楽フェス、メディアなど様々な領域で活動中です。近年はミュージシャンを始め、他ジャンルのアーティストとのコラボレーション、映画や映像作品への振付、出演やパリコレクション出演など、活動の幅を広げています。

タカノ(MC):小暮さんのInstagramを拝見したのですが、めちゃくちゃかっこいいですね。

小暮:お恥ずかしいです。ありがとうございます。不思議な、変なダンスをしています。

タカノ:頭の上からつま先まで、全身を使って踊っているんですね。

Celeina:惹きつけられますよね。小暮さんはご自身で、ダンスのスタイルはどういった言葉で表現されていますか?

小暮:コンテンポラリーダンスということで活動しています。説明が難しく、定義があまりないダンスなのですが、「コンテンポラリー」を日本語に訳すと「現代の」という意味がありまして。既存のダンスに捉われない、新しい身体や動きのアプローチを探して、更新し続けられているダンスなのかな、と考えています。

タカノ:ジャンルに捉われないことがジャンルになっているんですね。

小暮:そうなんです。例えばバレエだと、つま先を伸ばすとか動きがメソッド化しているんですけど、そこをあえて違う形にして、そういうふうにして生まれた表現がコンテンポラリーダンスになります。振付家や演出家、ダンサーの個性によって表現が違うんです。

ミュージシャンとの即興セッションは音の波に乗って表現する

タカノ:小暮さんは6歳から踊りを始められたんですよね。

小暮:元々はモダンダンスとクラシックバレエを習っていたんですが、舞踊学を学べる大学に行って、様々なダンスの授業がある中でコンテンポラリーダンスと出会いました。こんな世界があるんだなと思って、気がついたら今に至ります。

Celeina:最近の活動では音楽フェス『FRUE』にも出演されたということなんですが、こちらはどのような経緯で出演されたんですか?

小暮:『FRUE』は2日間あるフェスなのですが、2日目の朝に、グラスステージという地面が芝生の気持ちの良い空間でワークショップをして欲しいということで、お話を頂いたのがきっかけですね。朝はワークショップをやって、最後はターンテーブルセッションに出演しました。

タカノ:ターンテーブルセッションとは何ですか?

小暮:80分間の枠があり、全て即興でセッションをします。ミュージシャンもダンサーもぶっつけ本番なんです。元々ニューヨークで、ドラマーのビリー・マーティンさんとDJ OliveさんがドラムとDJのターンテーブルセッションというものをされていたんですが、今回はそこにアマーロ・フレイタスという素晴らしいピアニストの方を迎えて、3人でセッションしました。

タカノ:そこに小暮さんも加わって、4人でセッションをしたのですか?

小暮:そうですね。みなさんと顔合わせをしたのは本番の30分前くらいでした。サウンドチェックをしている時に、どういう感じかなというのを確認して、ぶっつけ本番でそのままステージに立ちました。度胸試しですね(笑)。

Celeina:すごいですね! その場で初めて音を聞いて、それを小暮さんなりに身体の動きに変えて、ダンスを披露するということですもんね。

タカノ:ジャズっぽいからこうしようとか考えながらやっているんですか? それとも身体が先に動いているんでしょうか?

小暮:気持ち良い音楽が流れていると、自然と身体が引っ張られて乗っていくこともあります。でもセッションは、アーティストの中で色んな駆け引きがあるので、あえて止まってみたり、音に対して対照的な動きをしてみたり、沿うように動いたり、全く別のアプローチで動いてみたりしつつ、試しながら踊っていました。

Celeina:セッションの中に入るのは、ボーカルだけでも緊張すると思います。小暮さんは音ではなく身体ごとセッションに入るというところで、プレッシャーは感じますか?

小暮:緊張はしましたし、どうなるんだろうという気持ちはありました。でも本番中は、音が迎え入れてくれているような時間があったり、展開が早かったり流れがあるので、サーファーのように音の波に乗るように過ごしていました。

正解を探さずに、自由な捉え方で見て欲しい

タカノ:言葉を越えた会話のような魅力もあるんですね。これは見る側としては、どういう心構えで見たら、より楽しめますか?

小暮:全く知らないダンスや知らない動きが出てくるのですが、見ている方も同じ身体を持っているので、それをどう活かすかというところを見たり、あとはあまり正解を探そうとせずに、気楽に見て欲しいです。何か変だなとか、分からないな、とかでも良いですし、言葉にできないけど衝撃を受けるとか、捉え方は自由であって欲しいなと思っています。

Celeina:まずは受け取ることが大切なんですね。そして今後の予定も教えて頂きたいのですが、小暮さんのダンスを見てみたいという方はどちらに行けば良いんでしょうか?

小暮:1番近い本番は、3月9日(日)に、下北沢の老舗ジャズバー「LADY JANE」で、大友良英さんとセッションをします。あとは6月の『FRUEZINHO』に出演するであろうという感じです。ただ内容は決まっていません。

Celeina:詳しい情報はこうご期待ですね。さて「FIST BUMP」、グータッチ繋ぐ友達の輪ということで、お友達を紹介してもらっています。どんな方を紹介してくれますか?

小暮:『FESTIVAL de FRUE』を主催する、山口彰悟さんにお繋ぎしたいと思います。

Celeina:ありがとうございます。「FIST BUMP」、今日はダンサーで振付家の小暮香帆さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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