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現役大学生の有隅央は、バイト先で造られるクラフトビールを通じて奥新橋を盛り上げる

2025.1.16

#ART

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

12月25日は、YouTubeチャンネル「ユノキ帝国」を運営する大森康正さんからの紹介で、「奥新橋プロジェクト」に取り組んでいる有隅央さんが登場。「奥新橋プロジェクト」の内容や、普段行なっているアート活動などについて伺いました。

クラフトビールで街を盛り上げるべく「奥新橋プロジェクト」に取り組む

Celeina(MC):有隅さんは2001年生まれ。慶應義塾大学に在学中とのことですが、新橋にあるアルバイト先のクラフトビール屋さん「KUNISAWA BREWING」で、「奥新橋プロジェクト」というプロジェクトに取り組まれています。奥渋谷ならぬ、奥新橋なんですね?

有隅:奥新橋は、新橋の中心地からちょっと離れた、厳密には新橋5、6丁目あたりの地域になります。少し人混みから離れて、住宅街もあるような地域に「KUNISAWA BREWING」というビール会社があるんです。その会社は、職人のこだわりを大切にしている印刷会社「河内屋」が新規事業として立ち上げた会社なんですが、僕は印刷業がやりたくてバイトとして応募したんです。でも応募したら、会社の人に「クラフトビールを作ります」と言われてしまって。

タカノ(MC):話が違うと?

有隅:そうなんです。でも「面白そうだしいいか」と思って三つ返事くらいでやってみることにしました。

タカノ:少しためらいはあったんですね(笑)。

有隅:「奥新橋プロジェクト」は、クラフトビールを展開していく上での地盤作りのような活動です。クラフトビールは、すなわち地ビールなんです。なので、例えばイギリスならドライジンによって街が盛り上がっているみたいに、うちのクラシックラガーを中心に街が盛り上がるとか、長い間愛されるビールを作ることを目指して、プロジェクトに取り組んでいます。

タカノ:ちょっと待ってください。確認なんですけど、社員じゃないですよね? 

有隅:社員じゃないです(笑)。

タカノ:バイトとは思えないくらい主体的に取り組まれていますよね。

有隅:家族経営の会社なので、もうベタベタを通り越してネバネバみたいになっちゃっています。

タカノ:面白いですね。奥新橋という概念を初めて聞きました。このプロジェクトでは、クラフトビールを実際に奥新橋で売っているんですか? それともコラボレーションして何か作ったりしているんでしょうか。

有隅:醸造業については、レストランの「KUNISAWA BREWING」に醸造所が併設されているんです。ただ、うちのビールを中心に開催するイベントやお祭りで、商品のコラボレーションをして、それが街の盛り上がりに繋がっていけばいいなと思っています。例えば、昔から奥新橋では、芝あたりの地域と一緒に、15基くらい神輿が出るような祭りを開催しているんですよ。

Celeina:結構大々的なお祭りですね。

有隅:でも参加するのが、おじいちゃんおばあちゃんばかりなので、「7年に1回くらいしかやりたくない」と言っていたりしますが(笑)。

「奥新橋プロジェクト」の一環でラジオを始動

Celeina:来年1月から、また新しいプロジェクトを始められるんだとか。

有隅:そうですね。最近は奥新橋のコミュニティラジオを作ろうとしています。

Celeina:もう既にスタートされているんですか?

有隅:2つくらい計画があって、ちょっと大きめのラジオと、Podcastみたいな小さい個人的なラジオをやろうと思っています。今はこれらを作って収録しつつ、色々なリリースの準備をやっている最中です。

Celeina:編集とかもされているんですか?

有隅:編集というよりは、デザインやプレスリリースに使うような素材を作るのに追われています。

タカノ:有隅さんが素材も作るんですね。

Celeina:喋り手も有隅さんですか?

有隅:僕と作家の子の2人で喋ります。

タカノ:本当にバイト先の話ですか? すごいですね。プロジェクトの中心人物ですよね。

有隅:いえいえ、もっとタレントがある人がいます。醸造士なんかはもっと面白いですよ。

木や蝋を使った彫刻のインスタレーションも制作

タカノ:「本当に学生さんなのかな?」と疑問を抱いてしまうくらい色々な活動をされている有隅さんですが、彫刻のインスタレーションを作るなど、アート活動もされているんだとか?

有隅:彫刻というと大げさに聞こえますけれども、その辺にある木とかを使って人が見られるものを作ろうというような試みです。蝋とか木とかを使いながら、空間を構成するみたいなことをやっています。

タカノ:木を使って空間を構成するというと?

有隅:簡単に言えば、空間デザインみたいなものに近いです。自分が表現したいことみたいなのがあるので。結構シャイな性格なんですけど。

タカノ:どこがですか!(笑)

Celeina:すごいお喋りじゃないですか。

有隅:シャイがないと、喋るのも難しいなと思うんです。僕はシャイが原動力になるというか、シャイになるような場所に行くことで、「これうまくできなかった、どうしよう!」と追い込まれて、発奮して強くなるタイプですね。創作をする時も、「恥ずかしいことをやりたい」「人前にちょっと出てみたい」みたいなことが、原動力になっています。

タカノ:面白いですね。アート活動を始めたのは、何かきっかけがあったんですか?

有隅:大学1年生の頃、自分の肩書きとか「有隅央とは」みたいなことに悩んでガチガチになっていた時に、バイト先で自分が大学でやっていることとか、自分の関心事を語ったことがあったんです。たまたまその相手が美術作家の海野林太郎さんだったんですが、「へえ、すごいっすね。何がすごいのかわからないですけど」と言っていたんですが、その海野さんの言葉が全く嫌味な感じじゃなかったんです。そこで、すごく肩の荷が下りたというか。自分を剥がしてくれる言葉を言ってくれて、ありのままの自分を受け入れて、知りたいと思ってくれる存在に出会ったことで、「これ、美術なんちゃう」みたいなことは思ったことがあります。

Celeina:有隅さんはすごく感度が高いですよね。

タカノ:本当にそう思う。

有隅:繊細なんだと思います(笑)。

タカノ:そこからちゃんと行動力を持って、色々なことに挑戦していくというのはすごいことですよ。

有隅:本当に、うちのお母さんに言ってほしいですね。今日のラジオも聞いているかもしれないので。

タカノ:ご子息は素晴らしいですよ!

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