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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

『アースデイ東京』事務局長の河野竜二は、人と人を繋げて社会問題を解決する場を作る

2025.1.6

#OTHER

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

11月27日は、ジュエリーブランド「TOUROU」の小川晴香さんからの紹介で、『アースデイ東京』事務局長の河野竜二さんが登場。『アースデイ東京』の活動内容や、人手不足の農家を救ったプロジェクト、社会活動をするようになったきっかけについて伺いました。

『アースデイ東京』で大切にしているのは、市民が社会活動に参画できるきっかけ作り

タカノ(MC):『アースデイ東京』という名前を聞いたことがあるリスナーの方も多いのかなと思いますが、改めて、どんなイベントなのか教えてください。

河野:もともとアースデイは、4月22日を母の日や父の日のように、地球を祝う1日にしようと、1970年からアメリカで始まった運動です。この日は、例えばゴミを拾うなど、1人1人ができるムーブメントを広げようということで、 2000万人以上が参加しました。そこから約180ヶ国へ広がっていき、日本では1990年代から始まりました。そして2001年からは、代々木公園で、環境フェスティバルという形で、2日間で10万人以上を動員しています。サステナブルな食や、アーティストのライブなどを楽しめる、お祭りのようなイベントです。

Celeina(MC):河野さんは『アースデイ東京』の事務局長ですが、具体的にどんなお仕事をされているんですか?

河野:『アースデイ東京』はイベントとして開催していますが、イベント自体が目的ではなく、市民が社会活動に参画できるきっかけ作りを大事にしています。例えば、『アースデイ東京』の実行委員会があるんですが、皆でキャッチコピーを決めたり、ビジュアルデザインを考えたり、イベントを計画したりするなど、誰もが参加できるフィールドで考えていくというプロセスを重要視しています。僕自身は、実行委員会を運営し、事務局という形で、色々な人を繋げたり、アイデアを吸い上げたりして、最後は形にしていくということをやっています。

タカノ:河野さんが、人と人の間に入ることが多いのですね。

河野:そういうことばかりやっていますね。知らない間に気がついたら、人と人を繋ぐ存在として関わらせていただくことが多いです。

「ニュー農マル」は人手が欲しい農家と、農業に興味がある人を繋ぐプロジェクト

Celeina:河野さんは、『アースデイ東京』の事務局長以外にも、地元の湘南で鎌倉の農業を新たな形で継承するコミュニティ型農業支援「ニュー農マル」や、鎌倉市の腰越にある海の見える宿「koyurugi stay」のプロデュース、そして2020年からは環境省「つなげよう、支えよう、森里川海プロジェクト」の事務局に関っているそうですね。さらに、なんとJ-WAVEの大学生コミュニティ「WACODES」にも関わられているんですか?

河野:『INSPIRE TOKYO』というイベントにJ-WAVEの学生チーム「WACODES」が関わっていらっしゃると思いますが、そのお手伝いをさせていただいています。

タカノ:お世話になっています!

河野:いえいえ、とんでもないです。

Celeina:他にも気になるトピックがいっぱいありましたが、今ご紹介した中で、「ニュー農マル」について教えてください。「農」は農業から取っているんですよね。

河野:はい。我ながら、なかなかいいネーミングだと思っています(笑)。

Celeina:こちらは、どんなプロジェクトなのでしょうか?

河野:プロジェクトの舞台は鎌倉です。鎌倉も全国の地方と同様、農家さんの高齢化がすごくて、担い手不足が課題となっています。そういった農家さんの手助けをしたいという思いから、人手が足りていない農家さんと、農業に興味がある方を繋げるようなコミュニティを運営しています。実際に農作業を手伝ったり、時には農家さんと一緒にご飯を食べたり、農家さんの話を聞いたりするなどをしています。

自分の生活の中で得た気づきが、関わるプロジェクトに繋がっていく

タカノ:やっぱり、どのプロジェクトでも河野さんがされているのは、人と人を繋げるお仕事なんですね。

河野:そうなんですよ。気が付けばなんですけどね。

タカノ:こういう活動を始めたきっかけは?

河野:「ニュー農マル」を始めたのはコロナ禍で『都市を耕す ―エディブル・シティ』というドキュメンタリー映画を観たことがきっかけです。サンフランシスコやバークレー、オークランドの若者たちが厳しい経済格差で苦しんでいる中、食べ物だけは自分たちでも変えられるんじゃないかと考え、コンクリートを壊して、そこで畑を耕し始めて、自分たちで食を生み出していくというムーブメントなんですが、これを観た時に、食品自給率が低くなってしまっている日本においても、市民自らで食を作っていくムーヴメントが必要だと思い、この取り組みを始めました。

タカノ:なるほど。河野さんの根源には、社会や地球の環境全体を皆で良くしていこうとか、あとは誰かを応援しようという気持ちがあるんでしょうか?

河野:そうですね。やっぱり人が好きだということもあって、「困っている人をなんとかしたい」「立場の弱い人を助けたい」という思いがあったりします。あと、もともとサーフィンが趣味なのですが、サーフィンを始めると、早起きして海に入る生活を送るようになるんです。その生活リズムに変わることで、自分自身がすごく変わっていったし、自然の素晴らしさを体感したんです。だから、このライフスタイルって最高だよね、と広めたいし、維持していきたいという気持ちも根底にあります。

タカノ:サーフィンをやっていると、気候や気温の変化を肌ですごく感じそうですね。

河野:はい。あとは、海の環境の変化も。海は砂が無くなると波が立たなくなるんですが、そういうところから、ダムの開発などにたどり着いたりするんです。その中で、「これって本当に必要なのかな?」とか、「いや、そうじゃなくて、こっちじゃない?」というようなことが、自分の中でも色々あって。そういうところから、『アースデイ東京』の活動に広がっていた感じもあります。

完璧を求めすぎず、環境問題についてアクションしやすい社会的雰囲気を作っていくのが大事

タカノ:今年の夏は、めちゃくちゃ暑かったじゃないですか。

Celeina:それに今の時期になっても、暖かいですよね。

タカノ:だから番組を聞いている皆さんの中にも、環境問題について考え始めたり、より危機的状況を感じたりした方も多いと思います。すごく難しい問題だと思いますが、その解決策については、どのように考えていらっしゃいますか?

河野:僕は『アースデイ東京』の事務局長ですが、完璧ではなくて。たまにはペットボトルの水を買ってしまったり、ビニール袋に頼ってしまうこともあります。それを認めるわけではないですが、でも完璧を求めすぎてしまうと続かないこともあるので、そういう方でも行動に移しやすい社会的な雰囲気を作っていくことが大事だと思っています。そういうムードになれば、皆もアクションに移しやすいかなと。だから、今日のようにラジオで情報発信をしたり、著名なアーティストに発信していただくことが、すごく大事だと思っています。

Celeina:では、「地球のことを考えていこうよ」という雰囲気にしていくために、この番組を聞いているリスナーや私たちにできることは何かありますか?

河野:宣伝になってしまいますが、是非『アースデイ東京』の実行委員会に参加してください。毎回ワンイシューで、1人1人ができるアクションについて、皆で意見出しをしていて、そこには色んな学びや出会いがあるので、自分の考えを表に出すことで意識が変わってきたりします。『アースデイ東京』の実行委員会じゃなくてもいいですが、そういうところに1歩踏み出してみたり、皆が意識するといいのかなと思います。

あとはやっぱり自然は最高ですから、「外に出ようよ」とすごく思いますね。オンラインでのやりとりや家にこもる機会が多いと思いますが、朝日って気持ちいいじゃないですか、海って最高じゃないですか、みたいな。そういう機会を皆がもっと持てたらいいなと思います。

Celeina:1歩、外に出て自然と触れ合ってみることは大事ですね。さあ「FIST BUMP」、グータッチでつなぐ友達の輪ということで、お友達を紹介していただきたいんですが、どんな方をご紹介していただけますか?

河野:平日は都内で働き、週末は猟師という、サラリーマン猟師として活動している小川岳人さんを紹介したいと思います。

タカノ:気になる肩書きですね。

Celeina:ありがとうございます。「FIST BUMP」、今日は『アースデイ東京』事務局長の河野竜二さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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