グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
12月3日は、パーマネントジュエリーブランド「Link2Me」のデザイナー・NINAさんからの紹介で、シンガーのAnn Gさんが登場。カリブ海の国で衝撃を受けたカーニバルの魅力やSOCAとの出会い、現地の食文化について伺いました。
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音楽活動の原点は、家族でクリスマスキャロルを歌ったこと
タカノ(MC):ラジオは出られたことありますか?
Ann G:実は自分でラジオの番組をやっていたことがあるのですが、J-WAVEさんは初めてなので、とてもわくわくしています。
Celeina(MC):そうなんですね! まずは音楽活動を始めたきっかけを教えてください。
Ann G:音楽は子供のときからずっと身近にありました。8人兄弟の大家族で、父はイタリア系アメリカ人、母が日本人なんですけど、家族でファミリーコーラス隊みたいな感じで、クリスマスキャロルを地域のみんなに披露していたんです。みんなで歌っていたら音楽がすごく好きになって、今に至ります。
タカノ:そんな小さい頃から音楽が好きなんですね。今やJapanese Carnival Queen という異名を持たれていますが、20歳のときに、カリブ海のカーニバルが大好きになったそうで。
Ann G:そうなんですよ。それまではJ-POPを歌っていたんですが、SOCAを踊っているダンサーの子に、一緒にカーニバルに行こうよと誘われて、トリニダード・トバゴというカリブ海の国まで行ってきました。そこで体験したカーニバルが衝撃すぎて、それからSOCAを歌うようになりました。
タカノ:SOCAというのが音楽ジャンルなんですよね?
Ann G:そうです。Soul of Calypsoの略でSOCAです。カーニバル中に聴く音楽なのでテンションが高く、みんなも自然に体が動き出すような、とてもハッピーなミュージックです。
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世界中の人たちと踊りを楽しめる、トリニダード・トバゴのカーニバル
Celeina:カーニバルに行ったことがなくて、イメージが浮かばないのですが、トリニダード・トバゴのカーニバルってどんなものなんですか?
Ann G:お祭りやカーニバルは世界中にたくさんあって、それぞれ特徴があると思うんですけど、その中でトリニダード・トバゴのカーニバルは、きらびやかな大きな羽がついたコスチュームを着ると、誰でも参加できるという特徴があります。私も参加できるし、60歳の方も参加できるし、世界中の誰でもウェルカムしてくれる、とてもインクルーシブなお祭りです。
タカノ:パレードみたいなことをして、そこにみんな参加して一緒に踊れるんですか?
Ann G:そうです。特に振り付けとかがないので、みんなコスチュームを着て、人種を問わず世界中の人たちと一緒になって踊るという、とても素敵な2日間です。カーニバルは2日間なんですけど、実は1ヶ月くらい前から毎日パーティーがあって、24時間パーティーアイランドになるんです。朝の4時から始まって、朝ご飯を食べ終わった8時くらいにパーティーが終わる「Breakfast Party」というのもあって、衝撃を受けました。
Celeina:パーティーという概念は、音楽を聴きながら踊ることですよね?
Ann G:はい。DJがいたりします。朝ご飯も食べますし、朝の4時からお酒を飲んでエンジョイする人もいます。私の友達は、シラフで朝の4時から楽しんでいます。
タカノ:その期間は各地でパーティが行なわれているから、ハシゴしたりするんですか?
Ann G:そうなんです。なので24時間パーティー状態になるんですけど、朝から始まるパーティーもあれば、もちろん昼のパーティーもありますし、20時からスタートして深夜に終わるパーティーもあります。
Celeina:カーニバルの期間中は、地元の方々はもちろん参加したり、主催していたりするわけじゃないですか。お仕事はどうされているんですか?
Ann G:カーニバルの2日間は祝日みたいな扱いになるんですが、その1ヶ月前からパーティーがスタートしているので、現地の人たちは仕事に行きながら楽しんでいますね。お仕事のあとにそのままパーティーに行ったり、上司にばれないようにパーティーに行ったりとか。国民性的にパーティーが大好きなんですよね。
Celeina:その季節になるとみんなパーティームードになるんですね。
タカノ:季節はいつなんですか?
Ann G:毎年暦で日程が変わるんですけど、大体2月とか3月ぐらいです。来年は3月ですね。
タカノ:Ann Gさんはコロナ禍以外は毎年行っているんですか?
Ann G:そうなんです。10回くらい参加しています。カーニバルオタクなんですよ(笑)。
タカノ:カーニバルオタクはあんまり聞かないワードですよ(笑)。とても興味が湧いてきました。
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日本人シンガーとして初出場したSOCAの大会でファイナリストに
Celeina:音楽についても伺っていきたいと思います。先ほどSOCAというワードが出ましたが、今流れているのが、ケヴィン・リトルさんの” Turn Me On”ですね。
Ann G:かなり日本でも流行ったと思います。これはSOCAですね。
Celeina:このビートがSOCAなんですか?
Ann G:そうです。
タカノ:ムーンバートンみたいですね。自然にノリノリになるような、体が動く感じがします。これは、カリプソをルーツにしているということですか?
Ann G:そうです。カリプソからどんどん現代になると、SOCAというものに進化していきます。
Celeina:Ann Gさんはシンガーとして、カリブ音楽の大会にも出場されたんですね?
Ann G:トリニダード・トバゴで、SOCAの歌の大会があったんですが、日本人として初出場しました。
タカノ:大会はどんな感じだったんですか?
Ann G:2万人くらいいるような大きなイベントでした。ジャッジの人たちがいて、あとは国民の投票で決まるんですけど、ファイナルまで残りました。
タカノ:すごいですね!
Ann G:とても楽しかったですね。
Celeina:Ann Gさんは、カリブと日本を繋いでくれている橋ですね。
タカノ:今日お話を聞いて、Japanese Carnival Queenに納得しました。
Ann G:トリニダード・トバゴに住んでいるDJの友達が、Japanese Carnival Queenって名付けてくれたんですよ。それから名乗り始めました(笑)。