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ホテル「TOE LIBRARY」のニシオヨシアキは、滞在した思い出が心の拠り所となることを目指す

2024.11.29

#OTHER

Photo by Akira Nakamura
Photo by Akira Nakamura

何かを考える時間を大切にしようと自然に思える場所

Celeina:「TOE LIBRARY」は、オープンから4年経たれたということで。

ニシオ:2020年の8月にオープンして4年経ちましたね。早かったです。

Celeina:印象的なエピソードとか、お客様とかいらっしゃいましたか?

ニシオ:国内外の様々なところからお客様がいらっしゃっているのですが、オープンして1年くらい経った2021年の夏の終わりに、東京にお住まいの女性が1人でご宿泊されたんです。その方が帰られる時に、お手紙をいただいて。地方から東京に出てきて、環境に馴染めない時もあって少し悩んでいたけれど、「TOE LIBRARY」に泊まって心安らぐ時間を過ごしたことで、自分に素直になれて、また前を向いていけそうです、という内容のお手紙だったんです。

スタッフみんなで、すごく感動して、僕たちもコロナ禍で大変な時期でしたが、思いを持ってやってきてよかったな、と感じました。その後も、このお客様はお友達と一緒に泊まってくださったり、地方に住まれているパートナーさんと一緒に来てくださったり、そういったご縁がどんどん重なっていって、まさに物語が積み重なっていく場所になっています。本当に励みになりますね。

Celeina:せっかくお手紙をお持ちいただいたので、一部ご紹介させて頂きます。こちらは海外の方からいただいたお手紙で、絵も描いてありますね。イチョウの葉っぱの絵があるから、秋だったのかな。“Thank you YOSHI for the lovely gesture of camera and film.”。カメラとフィルムがあるんですか?

ニシオ:はい。撮ったその場で現像できる、インスタントカメラのチェキを、お貸ししています。皆さんが思い出の写真を手に収めて持ち帰れるように。

Celeina:それは嬉しいサービスですね。そんなチェキを貼ったお手紙なんかもいいですね。

ニシオ:そうなんです。

Celeina:「TOE LIBRARY」では、お手紙を書くというカルチャーがあるということですか?

ニシオ:皆さん自然と、ペンや色鉛筆を手に取って書いてくださっていますね。数えたら300通ぐらいありました。

Celeina:すごいですね。私、宿に泊まってお手紙書いたことないかも。

タカノ:実は言ってなかったんですが、週末泊まった時に、ニシオさんにありがとうございました、という手紙を書いたんです。でもなんか恥ずかしくなってしまったのと、結構文章にこだわり出してしまったので、今日来ていただくから直接伝えようと思って、お渡しするのをためらってしまいました。

Celeina:「TOE LIBRARY」に行くとお手紙を書きたくなっちゃうんですか?

タカノ:自分自身や、誰かと向き合ったりとか、何かを考えたりする時間を大切にしようと自然に思える場所と言いますか。表現活動をしている方にはすごくいいと思います。僕も泊まっている時に小説を書いていたんですが、いろんなインスピレーションが湧いてきて、すごくはかどりました。

Celeina:「TOE LIBRARY」マジックを感じてみたくなってきましたね。

ニシオ:とても嬉しいです。

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