グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
10月30日は、青葉台のギャラリー「JULY TREE」のオシダアヤさんの紹介で、出版社「Type Slowly」の圓尾公佑さんが登場。編集の道を選んだきっかけや、1人で出版社を立ち上げた背景について伺いました。
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コンビニバイトがきっかけで編集の道へ
Celeina(MC):圓尾さんは20年ほど社員編集者として様々な書籍の企画 / 編集を担当されたのち、2024年2月に出版社「Type Slowly」をお1人で立ち上げられたということで。スタジオには、圓尾さんが手掛けられた本を沢山お持ちいただきました。
圓尾:高木完さんがパーソナリティーを担当している『TOKYO M.A.A.D SPIN』の放送をまとめた書籍『東京 IN THE FLESH』も刊行しました。
タカノ(MC):『TOKYO M.A.A.D SPIN』は僕も担当していたので、ご縁があって嬉しいです。
Celeina:圓尾さんは数々の書籍を企画されていますが、現在は編集のお仕事をメインでやられているんですよね?
圓尾:「Type Slowly」は1人で運営しているので、編集や企画だけではなく、宣伝や営業、経理なども全部やっています。
Celeina:大忙しだ。最初に編集の道へ足を踏み入れたきっかけは、何だったのでしょう。
圓尾:大学卒業後、コンビニで夜勤のアルバイトをしていたんです。地方のコンビニだったこともあってお客さんも来なかったので、バイト中に雑誌や漫画を片っ端から読んでいたんですよ。そしたら、本にハマってしまって。それがきっかけで、漫画の編集プロダクションに入社したんです。入社後は、児童漫画雑誌の編集を担当し、漫画のフキダシに写植を入れたり、読者ページを作ったり、ハシラと呼ばれる、漫画の余白に載せる登場人物紹介やアオリ文をひたすら作成していました。
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自由度の高さが「Type Slowly」の武器
Celeina:そういった経験を経て、2024年の2月に独立されたということですが、独立の背景は?
圓尾:作りたい本が沢山ありましたし、1人でやった方が自由度が高いし、1人でもできるなと思ったんです。今はどんな企画であれフットワーク軽く本にできてしまうので、自分的には最強なんですよね。バカ売れするような本じゃなくても、しっかりと作れば自分1人くらい食べていけるので、「売れる売れない」を二の次にして本を作ってます。「Type Slowly」を紹介する時も「ひとり出版社です」とは呼んでいなくて。大手の出版社にも張り合う心持ちだし張り合えるのが出版のよいところだと思うので、シンプルに「出版社です」と言っています。
Celeina:現在「Type Slowly」からは書籍が2冊刊行されていますが、次はどういった書籍を刊行予定ですか?
圓尾:『普通の奴らは皆殺し インターネット文化戦争 オルタナ右翼、トランプ主義者、リベラル思想の研究』を12月に刊行予定です。アメリカのジャーナリストであるアンジェラ・ネイグルが、ドナルド・トランプが勝利した2016年の大統領選挙の背景について分析した本なんですが、どんなテーマでも自分が面白いと思えば誰にも遠慮せずに自由に発表できるのは1人の強みかなと。
タカノ:「Type Slowly」のWEBサイトでは新刊情報や出版イベントの情報も掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
Celeina:本日は出版社「Type Slowly」の圓尾公佑さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann