グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
10月23日は「機械書房」の岸波龍さんからの紹介で、「KIBI’S BAKE SHOP」の二見さわや歌さんが登場。コロナ禍でのネット通販をきっかけに「オカメサブレ」の販売が本業となった二見さんに、実店舗立ち上げまでの経緯や、オカメサブレへのこだわりを伺いました。
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コロナ禍で始めたネット通販。ダイレクトな反応に自分の生き方を見出す
Celeina(MC):昨日のゲストの岸波龍さんとは、『百年の孤独』がきっかけでお知り合いになられたそうですね。
二見:はい。私も本が好きなので、それがきっかけで仲良くなったのかなと思います。
タカノ(MC):噂によると、昨日の番組を聞いた方から早速注文が入ったそうですね。
二見:そうなんですよ。放送終了後、「オカメサブレを買いたいです」とお店に電話がかかってきて。「FIST BUMP」を聞いたことがきっかけで、インターネットでオカメサブレを検索して、たどり着いたみたいです。
Celeina:嬉しいですね。そんな二見さんですが、板橋区の常盤台に、オカメインコがモチーフの「オカメサブレ」をメインとした「KIBI’S BAKE SHOP」を構えていらっしゃいます。でも、もともとは違うお仕事されていたんですよね?
二見:そうです。お菓子作りの修行は全くしたことがなくて、以前は幼稚園で働いていました。
Celeina:お菓子作りは趣味だったんですか?
二見:趣味というほども作っていないレベルで、オカメサブレしか作れない人だったんです。
タカノ:そもそも、オカメサブレはどんなお菓子なんでしょうか?
二見:今日はそのオカメサブレを持ってきました。オカメインコの形をしたサブレです。

Celeina:可愛い! 手のひらよりも少し小さいぐらいで、分厚いですね。
二見:はい。結構な食べ応えがあります。
タカノ:サブレには、オカメインコの特徴でもあるほっぺたもありますね。
二見:そうです。ほっぺたをつけています。これはオカメインコだからオカメサブレと呼べるな、と思ってひたすら焼いていましたが、まさか仕事になるとは思っていなかったです。
Celeina:ビジネスになったきっかけは?
二見:コロナ禍の時、まだ前の職場に在職していたんですが、このオカメサブレを売ってみたいなと思って、インターネットでお店を始めました。そうしたら、少しずつ注文が入るようになったんです。お菓子を作って送ると、反応がダイレクトにもらえることが嬉しくて、そういう生き方に惹かれていたら、今はこんなことにという感じです(笑)。
タカノ:会社とかとは違って、お金の動きとかが全部自分で見えますもんね。
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実店舗をスムーズに構えられたことで、運命的な職業だと思うようになった
Celeina:まずはインターネットでの販売から始まり、その後は手売りで販売するようになったと。
二見:はい。幼稚園の仕事をきっぱり退職しまして、いきなりオカメサブレが私の本業という状態になりました。でも、そんなに売り上げもないし、よく考えたらお給料も入ってこなくなるし、今の自分はすごくピンチじゃないかとやっと気づいたんですよ。それで、自転車にオカメサブレを積んで、毎日行商に出かけました。
タカノ:行動力がすごい!
二見:いや、何も考えていなかったんです。
Celeina:どこへ行って売っていたんですか?
二見:近所の川や公園の端っこなどに自転車を止めて、おもむろにオカメサブレを並べていました。そうしたら、少しずつ立ち止まって買ってくれる人が現れて、「あ、これで生きていけるかも」って思いました。
タカノ:その当時から、オカメサブレのデザインはずっと同じなんですか?
二見:ずっと一緒です。
Celeina:見た目が可愛いから惹かれますよね。
タカノ:鳥さんグッズを集めている方にすごく刺さりそうだし、プレゼントにもすごく良さそうですね。
二見:実際に、鳥を飼っている方やお友達へのプレゼントを探している方に人気がありますね。
タカノ:そして、去年の2月に実店舗を構えられたということですが、やってみていかがですか?
二見:お店を持つことは考えていませんでした。毎日、固定の場所へ通うことが自分には向いてないと思っていたんですが、意外とすんなりできました。やっぱり店舗があると雨が降っても濡れないし、「どこで売っているのかわからない」とかも言われないし、誰にも怒られないし、すごく快適です。
タカノ:でもお店を構えるって、誰にでもできるものなんですか?
二見:私も簡単じゃないと思っていたんですが、すごくスムーズに、どこにも躓かずできたんですよ。物件も、見た瞬間に「ここだ」と思ったし、内装を手伝ってくれるお友達もすぐに見つかりました。
Celeina:運命的なご職業だったのかもしれないですね。
二見:今はそう思います。