INDEX
台湾のインディーゲームは、歴史や政治を取り入れた作品が多いのが特徴
Celeina:海外にフォーカスを当てているということですが、担当された国はあるんですか?
タナカ:僕は特に台湾のインディーゲームがすごく好きなので、そこは結構ノリノリで、気合いを入れて書けましたね。
タカノ:台湾のゲームシーンってどうなっているんですか?
タナカ:台湾もゲームの歴史は結構長いんですよ。今はインディーゲームがすごく増えているんですが、特に台湾の歴史やアイデンティティ、政治を取り入れた作品がとても多いんです。そういうところが台湾のインディーゲームの特徴なんじゃないかなと思いますね。
タカノ:社会派のゲームが多いんですね。
Celeina:その中でも台湾ゲームの音楽はどんな感じなんですか?
タナカ:例えば、映画化もされている『返校』というゲームがあるんです。
Celeina:ちょっと待ってください。ゲームが映画化されているんですか?
タナカ:そうなんです。ちなみに映画化されたときのインタビューを僕が担当しているので、よかったら調べてみてください。『返校』は白色テロという、実際にあった政治弾圧をテーマにしたホラーゲームなんです。日本でも昔からある怪談の怖さを取り入れたゲームってあるじゃないですか。その恐怖と白色テロの恐怖を重ねた作品なんです。台湾ではお葬式にマーチングバンドを呼ぶんです。現地の言葉で西索米(シソミ)というんですけど、その西索米が奏でている台湾の伝統的な音が使われたゲームになっているんですよ。
Celeina:音楽を通じてカルチャーも知ることができるんですね。
タナカ:そうなんです。
タカノ:面白い! 『海外ゲーム音楽ガイドブック』、読んでみたいですね。