グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
8月26日は、番組からの推薦で、ヒップホップやファンクをサンプリングした4コマ漫画を描くJAYさんが登場。出版した漫画の話や、ヒップホップの魅力などについて伺いました。
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日常とヒップホップが融合した4コマ漫画本『ファッキンJAYのマイルドスタイル』を出版
Celeina(MC):JAYさんは2024年の『フジロック(FUJI ROCK FESTIVAL)』のOASISエリアでお会いした1人なんですよね。以前「FIST BUMP」でお迎えした「煮込ミスト」の橋本さんとばったりOASISエリアで遭遇して、そこで誰かおすすめの方はいらっしゃいませんか?と伺った時に紹介していただきました。
タカノ(MC):「FIST BUMP」のゲストを探すというサイコロミッションがあったんですよね。橋本さんがその場で「いい人がいますよ」とJAYさんを紹介してくださいました。ヒップホップの漫画を描いている人がいると伺って、ぜひ番組にお呼びしたかったので、快諾していただけてありがたいです。
JAY:こちらこそありがとうございます。
Celeina:JAYさんは、2024年に発売された『ファッキンJAYのマイルドスタイル』という、日常とヒップホップが融合した4コマ漫画の本を出版されています。

タカノ:これがすごいんですよね。
Celeina:面白いだけじゃなく、ヒップホップカルチャーとその知識も織り込まれていて、笑えるし勉強にもなる、色々な要素が詰まった4コマ漫画でした。
タカノ:ボーナストラックみたいなページがあるじゃないですか。そこでヒップホップの用語や歴史の解説が入っていて、入門書っぽくもあるなと思ったんですけど。
JAY:もともと『漫画アクション』という一般の商業誌で連載していたので、編集の方とも、音楽やヒップホップを知らなくても楽しめるような内容にしようと話していたんです。また単行本化にあたっては、おっしゃっていただいたようなヒップホップの入口になるページを作りたいと僕の方から要望して、入れてもらいました。
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漫画には知人の実体験を盛り込むことも
タカノ:そういった知識も学べるのはいいですね。あと、少し大人向けの内容ですかね。
Celeina:ちょっと笑いのジャンルが大人向けかもしれないですね。
タカノ:僕は最初の方の「墓穴をディグりに行く」みたいなパワーワードとか、あと3コマで終わっちゃって、コマが1個余りましたみたいな、お休みしているコマが挟まっているところも可愛くて好きでした。
Celeina:私はJBの4コマ漫画が好きでしたね。若い子とちょっと年上の先輩がお話していて、JBが好きなんだという話をしていたら、若い子が“Peaches”が好きだと言い出して、実はその子はジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)の話をしていて、先輩はジェームス・ブラウン(James Brown)のことを考えていたという食い違いが起こっていた話で。あの漫画はめちゃくちゃ笑いました。
JAY:これは恐ろしい実話ですね。
Celeina:JAYさんの体験談なんですか?
JAY:知り合いから聞いた話ですね。ヤバいなと思って、ちょっと使わせてもらいました。
タカノ:ネタは日常生活の中からインスパイアされることがあるんですか?
JAY:あります。DJの友達に「何か面白いことあった?」と聞いて、彼氏とこういうことで喧嘩したみたいな話を聞いて、漫画に使わせてもらったりします。
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SNSにアップした漫画にエリカ・バドゥから絶賛のDMが来た
Celeina:エリカ・バドゥから絶賛のDMをもらったというのは本当ですか……?
JAY:そうですね。実はこの漫画は、雑誌で連載をする前に僕がSNSに自分であげていたものなんです。SNSであげていた漫画の中に、エリカ・バドゥをサンプリングした漫画があって、それに対してDMが来たことがあります。
Celeina:漫画は日本語ですよね?
JAY:そうなんですけど、翻訳してくれと連絡が来ました。「I love it」とDMが来て、グッズにしようと言われたんですよ。それで速攻で翻訳して送ったんですけど、そこから既読スルーなんです(笑)。
Celeina:グッズにしたい気持ちはあったんでしょうね。
タカノ:JAYさんのルーツも気になるんすけど、漫画かヒップホップか、興味を持ったのはどちらが先なんでしょうか?
JAY:昔は漫画家になりたかったんですよ。ただ、ストーリーを考えるのが苦手で、キャラクターを作るのも苦手だったので、10代の時に諦めちゃっていたんです。でもヒップホップと出会って、サンプリングという手法があるんだと感動したりして、自分が何かヒップポップでやれることがないかなと考えた時に、思いついたのが4コマ漫画でした。色々なミュージシャンがいるからネタも豊富にありますしね。続けていたらこういう風に色々な人に見ていただけるようになりました。
タカノ:ヒップホップのサンプリングというものを、メタ的に漫画にも落とし込んでいったというのが面白いですね。ヒップホップの構造がいろんなものに応用できそうな気がします。
JAY:そうですね。自分でも、ヒップホップをやろうとしたらどういうやり方ができるかなとずっと昔は考えていました。
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ヒップホップの魅力は、歴史や社会問題と地続きであること
Celeina:JAYさんはヒップホップの魅力は何だと考えていらっしゃいますか?
JAY:ただ音楽の1ジャンルというだけじゃなくて、ライフスタイルである、というところかなと思います。ヒップホップの根っこは、歴史とか色々な社会問題とすごく密接に繋がっていて、そういう奥行きの深さみたいなものが、自分はすごく興味を惹かれるところでした。
タカノ:この『ファッキンJAYのマイルドスタイル』もただ笑えるだけじゃなくて、色々と考えさせられるような部分もありますよね。
Celeina:JAYさんのリスペクトを感じましたね。もちろんカルチャーを楽しむのは大前提ですけど、その奥底に知るべき歴史とか社会の問題があるんだよということが本の中にもしっかり描き込まれていて、愛情を感じました。
タカノ:ぜひ皆さん買って読んでみてください。JAYさんのSNSも要チェックです。
JAY:ありがとうございます。ぼちぼち漫画も上げていく予定です。
Celeina:これから新しくあげていく4コマ漫画もヒップホップに関連したものですか?
JAY:そうですね。『ファッキンJAYのマイルドスタイル』の発売にあたって連載は終わっちゃったんですけど、また個人でのんびり4コマ漫画を描いていこうと思っていますので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
Celeina:JAYさんの第2章も楽しみにしてください。さあ、「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいています。どんな方をご紹介していただけますか?
JAY:僕の長い友達、仲良しのDJ JILOWくんを紹介します。
Celeina:どんな方なんですか?
JAY:説明だけで10分経ちそうなので端折るんですけど、変なDJをやっている人ですね。
Celeina:明日も要チェックですね。今日はヒップホップの4コマ漫画家のJAYさんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann