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芥川賞受賞作『おいしいごはんが食べられますように』の執筆秘話
タカノ:芥川賞を受賞された『おいしいごはんが食べられますように』はどういった着想からスタートしたんですか?
高瀬:会社を舞台にした作品を書くことしか、最初は決まっていませんでした。主人公の二谷の日常を書いていたら、秘密の恋人が生まれたんですね。そしたら料理のシーンが増えてきたので、「ご飯の話になるのかも」と執筆の途中で思ったんです。その感覚を膨らませていった結果、今の形に着地しました。
タカノ:仕事ものでもあり恋愛ものでもあり、食事がテーマなのにどんどん食欲が無くなっていくのも面白い小説で。人間関係のえぐみや、社交辞令の気持ち悪さを炙り出している作品だと感じています。僕はヤバい人が好きなんで、異常行動をとる二谷さんが推しですね。
高瀬:私調べだと二谷はあまり人気がないので、嬉しいです。
Celeina:皆さんも『おいしいごはんが食べられますように』をチェックしてみてください。「FIST BUMP」、今日は小説家の高瀬隼子さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann