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作家 / 編集者の友田とんは、日常で見落としているものをどう面白がれるか考え続ける

2024.11.4

#BOOK

日常で見落としているものを見つけて、どう面白がるかを考える

タカノ:チェックさせていただきます。そして、友田さんは『百年の孤独』以外にも色々な執筆活動を幅広くされていますが、最近の執筆活動についても教えてください。

友田:最近は、地下鉄の駅の漏水対策を追いかける連載を書いていました。

Celeina:『百年の孤独』と角度が全然違いますね。

友田:でも、日常の中で普通だと見落としているようなものを見つけて、それをどうやったら面白がれるか、見守れるかということを、ずっと考えているんです。だから、小説も「普通にいい話だな」というだけじゃなくて、面白いものがないかなと思っています。地下鉄の漏水対策も同じで、地下鉄の天井がシートで覆われていて、そこのチューブに水が流れていて、管理番号が記されているけど、これは一体何なんだろうと思い、今ずっと取材しています。

タカノ:それは、どこかで連載されているんですか?

友田:柏書房という出版社のWEBマガジンで、『地下鉄にも雨は降る』というタイトルで連載をさせていただいております。

Celeina:いいタイトルですね。

タカノ:たしかに、地下鉄の駅に行くと、たまにバケツなどが置いてあることを見かけます。友田さんが注目している駅はあったりしますか?

友田:新宿三丁目の丸ノ内線と副都心線の間の乗り換え通路に左から右へ15mほど、ずっと太いチューブが這っていて、私はこれを「荒走り」と名付けています。

タカノ:荒走り(笑)。その観点で地下鉄の駅を歩いたことがなかったので、視点が1つ加わって世界が広がります。新宿三丁目駅、今度行ってみます。

Celeina:さあ、「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいています。どんな方をご紹介していただけますか?

友田:会社員で、文筆活動をされている柿内正午さんです。プルーストの『失われた時を求めて』という何巻もある小説を読み進める1年を綴った『プルーストを読む生活』という日記本や、働くひとりとして働くことについて考える『会社員の哲学』という著書も自分で作って売られています。一見、難しそうな人に思えるんですが、すごくご機嫌な人なので、明日はご機嫌をおすそ分けしたいと思います。

Celeina:明日も楽しみです。「FIST BUMP」今日お迎えしたのは、作家で編集者の友田とんさんでした。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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