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「代わりに読む」という言葉を思いつき、4年かけて『『百年の孤独』を代わりに読む』を執筆
タカノ:今まで誰もやらなかった試みですよね。読んでいて素晴らしいと思いました。まったく繋がらない点と点がバチンと繋がって、シナプス爆発するみたいな。すごく刺激を受けます。そもそも、この発想の原点やきっかけは何ですか?
友田:もともと海外文学が好きで、結構読んでいたんです。『百年の孤独』も好きだったんですよ。ちょうど10年前の2014年にガルシア=マルケスが亡くなったというニュースを聞いた時に、たまたま「代わりに読む」という謎の言葉を思いついたんです。そこで、これとこれを組み合わせるといいんじゃないかとひらめいたというか。最初は1年ぐらいで書いちゃおうと思って軽い気持ちで書き始めたんですが、4年かかりました。
タカノ:今日は、スタジオに友田さんが読んだ『百年の孤独』をお持ちいただいているんですが、付箋の数がすごい!
Celeina:すごいですよ! 付箋がカラフルなアートみたいになっていて、読み込んだ形跡が感じられます。記録という感じですか?
友田:そうですね。本自体にもたくさん書き込みをしています。これはこのまま置いとこうと思って、付箋を貼ったままにしています。
タカノ:友田さんは『百年の孤独』のどこがお好きですか?
友田:沢山ありますが、レメディオスという少女がシーツに包まれて、そのまま天まで飛んでいってしまうと。その時に、家にいた奥さんが「あのシーツだけは返してください」と神様へお祈りをするという一連の流れも含めて、すごく好きで、コントにありそうな場面だと思いました。
タカノ:『百年の孤独』にはそういった話がサラッと、普通のトーンで書いてあるんですよね。だから、「比喩なの? なんなの?」と読んでいて混乱します。
Celeina:ずっと気になっているんですが、友田さんが着ているのは『百年の孤独』Tシャツですか?
友田:これは『『百年の孤独』を代わりに読む』Tシャツです。
Celeina:『百年の孤独』と書いてある大きな本に付箋が貼ってあるイラストが描かれていますね。
タカノ:そのイラストに描いてある方が『百年の孤独』の本を扉を開くように、めくろうとしていますが、友田さんですか?
友田:そうです。
タカノ:これはどこで買えるんでしょうか?
友田:うちのネットショップで販売しています。