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毎日の通勤時間で、世界一長い小説を読破
タカノ:そんな頃から文章書いていたということなんですけども、気になったのが、プルーストの『失われた時を求めて』を読み進める 1 年間を綴った 『プルーストを読む生活』。そもそもなんですけど、『失われた時を求めて』は読破されているんですか?
柿内:読破しました。
タカノ:すごいですよ。周りにいないです。めちゃめちゃ長いんですよ。
Celeina:どのくらい長いんですか?
柿内:文庫本だと、大体10冊分くらいです。ギネスブックにも載っているぐらい、世界一長い小説です。本好きはみんな老後に読みたい本にあげていますね。
Celeina:それを柿内さんは1年間で読まれたんですか?
柿内:丸1年、毎日の通勤電車で読んでいました。
タカノ:この方本当に凄いですよ。
Celeina:文章も難しかったりして、読み進めるのも結構大変ですか?
柿内:『百年の孤独』もそうですけど、難しいイメージが強すぎると思います。結局、小説は音楽と同じようにあんまり考えずに乗っちゃえば、結構楽しかったりします。
Celeina:『プルーストを読む生活』という本はどのような内容になっているのでしょうか?
柿内:通勤電車で毎日10ページでもいいからプルーストの『失われた時を求めて』を読もうというのを決めて、読みながら読書日記みたいな形で毎日日記を書いていたんです。日々本を読みながら、働いたり、何かを考えたりしている様子を書き溜めていたのがせっかくあったので、本にしてみた感じです。
Celeina:読書日記は、ブログにも通ずるものを感じます。
柿内:そうですね。その延長でやっていましたね。
タカノ:結構ストイックな行為ですよね。
柿内:日記も毎日書くとなるとストイックに思われがちなんですけど、楽しく読んで、「ここアガった!」みたいなのを書いているだけだったんです。実はプルーストを読んでいた時、プルースト以外の本も一緒に読んでいたので、『プルーストを読む生活』と言いつつ、別の本の話ばかりしています。
Celeina:マッシュアップしているような感じもあって?
柿内:そうです。本当にそんな感じです。