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「雑貨!未完成」オーナーの北浦楓子は、何をやってもいいという気持ちを大事にする

2024.10.29

#ART

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

3月4日は高円寺にある雑貨店「雑貨!未完成」の北浦楓子さんが登場。変わった店名の由来や個性的な品揃えについて伺いました。

不思議な店名「未完成」の由来

Celeina(MC):以前はお電話で生出演いただいて、高円寺のフリーマーケット『北中夜市』をご紹介いただきました。その節はありがとうございます。

北浦:ありがとうございました。

Celeina:『北中夜市』は毎月第3日曜日夕方4時からスタートする高円寺のお祭りですけれども1月から3月はお休みだったんですよね。4月は開催予定なんですか?

北浦:はい。4月は開催予定で、みんなで会議をして頑張って準備をしています。

タカノ(MC):3ヶ月間空いたということもあって、なおさら楽しみですね。そして僕は「雑貨!未完成」という店名が気になったんですけど。素敵なお名前ですね。

北浦:ありがとうございます。

タカノ:お店を始めてからどのくらいになるんですか?

北浦:2011年からやっているので、今年で13年目になりますね。

Celeina:お店の名前の由来はあるんですか?

北浦:それがよく聞かれるんですけど、自分で決めたわけじゃなくて元々壁に書いてあったんですよ。もともと「途中でやめる」という名前の古着屋さんが入っていた建物で、その当時から壁に「未完成」って書いてあったんです。この文字を残すことを条件に居抜きでお店を譲ってもらって、名前が決まらないまま営業していたら、みんなが「未完成」という店名だと思い込んじゃって。

タカノ:なるほどね!

北浦:それでいいか、って。

タカノ:ちなみに僕も「途中でやめる」大好きなんですよ。この番組もお世話になっていて。

北浦:めちゃくちゃ面白くて素敵な方ですよね。お店を辞められる時に色んな人から居抜きで入りたいと言われたらしいんですけど、私が一番実績がなかったのに「何をするか分からない人を応援したい」って譲ってくれて。

Celeina:クリエイターを応援してくれるという心意気を感じますね。

コンセプトを決めないことがコンセプトのお店

タカノ:お店の名前は偶然の流れで決まって、コンセプトはどうやって考えたんですか?

北浦:コンセプト決めないことがコンセプトで、何をやってもいいという気持ちを大事にしたいなと。基本的には国内外で私が直接、商品を仕入れているんですけど、アジアの謎のキャラの間抜けなシールとか、ネオンライトとかミラーボールみたいなやつもありますし、あとは神様の絵がくるくる回って光ってお経が流れるものとか(笑)。

Celeina:確かに売っている(笑)。

北浦:アジアの雑貨って考えないで、とりあえず作っちゃったみたいなものがすごく多いので、見ているとどうでもよくなるというか、何でもやってみようという気持ちになれるんですよね。なので、そういう雑貨を置くようにしていますね。

Celeina:「雑貨!未完成」のInstagramを見させていただくと、すごくカラフルでポップな雰囲気を感じるんですけど、昔からカラフルなものがお好きなんですか?

北浦:そういうわけでもなくて、開店当初は自分の好きなものを置いて、周りの人にも好きなものを売っていいよ、みたいな感じにしていました。近所の作家さんの作品を置いていたり、バンドをやっている人がCDを置きに来てくれるので、お店の中でミニライブをしてもらったり。

Celeina:楽しそう!

北浦:こたつを店先に出して、こたつに入りながらライブペイントを見るとか、思いつくままにやっていこうって感じでやっていて。今は数名の作家さんの作品と、私が見つけてきた商品を置く形になっています。

Celeina:地域のコミュニティハブの役割もありますよね。

北浦:そうですね。

タカノ:僕は未完成という言葉が好きで、完成してないって思ったら永遠にワクワクするじゃないですか。サグラダ・ファミリアも未完成ですし。

Celeina:なるほどね。

タカノ:だからワクワクが詰まっているお店なのかな、と思いました。

即完売の大人気商品は、お店特製の腕時計

Celeina:そんなお店ワクワクの一部を今日はスタジオにお持ちいただきました。

北浦:ご紹介していいですか? まずこれは未完成特製クリアフリルハート腕時計です。

Celeina:めっちゃ可愛い! パッケージも素敵ですね。

北浦:ありがとうございます。腕時計を仕入れたいと思っていた時にいいものが見つからなくて、自分でデッドストックのパーツを組み合わせて作ったオリジナルの時計なんです。

Celeina:ご自身で作られたんですか!?

北浦:問屋さんと共同で作成しました。

タカノ:スケルトンのデジタルウォッチで。

北浦:デッドストックのパーツが骨董ガラスみたいな見た目のプラスチックなんですが、そのプラスチックでフリルのついたハートを作って時計の盤面の上に乗せているんです。なので、透明の時計の上にガラスのヒラヒラのハートが乗っているみたいになっているんです。

Celeina:超可愛い!

タカノ:Celeinaさんの心が射抜かれている!

Celeina:人気アイテムなんですか?

北浦:思いつきで作った割に超人気アイテムで、毎回300個くらい作るんですけど、早い時は1分くらいで完売しちゃいます。

Celeina:大人気商品だ! スポーティーとガーリーな感じがいいですね。

タカノ:どんなファッションにも合いそうですよね。

貴重な昭和のファンシークッキーを遺したい

Celeina:他にもあるんですよね?

北浦:はい。こちらは日本の老舗メーカー藤田製菓さんのファンシークッキーです。

タカノ:色んな動物のデザインになっていますね。

北浦:藤田製菓さんは着色料を使わないというこだわりがあるんですよ。

Celeina:天然のものだけを使っているんだ!

タカノ:イルカ、カニ、ふぐ、パンダとかいろんな動物がいますね。

Celeina:食べるのがもったいないくらい可愛いですね。

タカノ:藤田製菓さんとの出会いはどうだったんですか?

北浦:近所にクッキーマニアの面白いお客さんがいて、その方が「数あるクッキーの中でこれが一番可愛くて美味しい!」って教えてくださったんですよ。そこでファンシークッキーというジャンルがあることを知って、調べて仕入れてみたんです。今日は藤田製菓さんとオカノ製菓さんのクッキーを持ってきているんですが、藤田製菓さんはスタンダードなファンシーで、オカノ製菓さんは昭和ファンシーだけどイケイケな感じなんです。

Celeina:ネオ昭和ファンシー?

北浦:そうですね(笑)。サンリオで例えると、藤田製菓さんがキティちゃんで、オカノ製菓さんがハンギョドンみたいな。

タカノ:分かる!

北浦:高円寺は高齢になってお店をやめてしまう方が多くて、古いお店がなくなってきているので、貴重な昭和のファンシークッキーをうちでも扱いたいなと思っています。

Celeina:ありがとうございます。さあここで1曲お送りしたいと思います。北浦さんにこの時間にみんなで聴きたい曲を選んでいただきました。曲紹介をお願いします。

北浦:海外からも仕入れをするんですけど、日本で生まれ育ったからこそのかわいいという感覚があるなと思っていて。この曲にもそういうものが詰まっていると思ったので選びました。矢野顕子さんで”クマ”。

https://open.spotify.com/intl-ja/track/0d0oPLaxO46R79poGS443j?si=3108109b5700464c

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