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逆卷しとねさんとの共著『サイボーグ魔女宣言』を刊行
タカノ:そんな円香さんですけれども、5月に逆卷しとねさんとの共著『サイボーグ魔女宣言』というZINEも刊行されています。こちら、文学フリマに出店して販売されていたんですよね。僕も出店していたんです。
円香:そうなんですね。すごく面白いイベントですよね。
タカノ:出店自体は初めてですか?
円香:初めてでした。そもそも物を書いて本を作って、自分で売るみたいなことを自分がやると思っていなくて、何も分からないまま参加したんですよね。
Celeina:実際に参加してみてどうでしたか?
円香:すごい熱気でした。こんなに盛り上がっているものだと知らなくて、人も多くてちょっと驚きました。
Celeina:当日、本は完売されたということですけれども、どういった方が買われて行かれたんですか?
円香:分からないんですよね。そんなに売れると思っていなくて。でも皆さんカタログをよく読まれているのか、ネットで見て知っていただいたのか分からないんですけど、友達のおつかいとかでもいっぱい来てくださって、2冊買って行かれる方もいらっしゃいました。
タカノ:今手元にありますけど、装丁もかっこいいし、『サイボーグ魔女宣言』というタイトルにすごくパワーがあるじゃないですか。
Celeina:カテゴリーはSFなんですね。
円香:ちょっと面白くSFにしてみました。内容としてはフェミニズムとか欧米の反核運動を追いかけたものではあるんですが、魔女というもののイメージを少しユニークに描いています。もともと魔女というのは、19世紀のロマン主義という芸術運動の中で自然と結び付けられて考えられたものなんです。例えば、自然と調和して生きている賢い女性みたいなイメージがありますけど、これは19世紀に作られたイメージなんです。それまでは完全に害悪魔術を行う女性であると考えられていたり、妖怪みたいな恐ろしいものとずっと考えられていました。
一転、19世紀に人生をめちゃくちゃにしてくれる運命の女性という存在にロマンが高まって、魔女はそんなファムファタールのような存在として愛されるようになったんです。魔女のイメージにはそういう歴史があるんですけど、私たちはこの本の中で、魔女をもっと不純で不自然なものとして書いています。あと、魔女は技術とも多く関わってきているので、技術との繋がりとか、実践についてたくさん書いています。難しそうな本ですけど、読んでいくと瞑想とか実践的なことも収録されていて面白い本です。
Celeina:現代魔女入門としておすすめできますか?
円香:入門としてもおすすめできると思います。
タカノ:こちらはオンラインでも買えるんでしょうか。
円香:オンラインでも買えます。実店舗だと、池袋のジュンク堂書店とか、下北沢の気流舎、新代田のエトセトラブックスにも置いてもらっています。あと、私や逆卷しとねさんに会った時に、直接手渡しで売ることができます。
Celeina:直接購入できるのが1番嬉しいですね。
円香:それがZINEの面白さだと思っています。
Celeina:円香さんのSNSをぜひチェックして、現代魔女について学んでいきたいと思います。さて「FIST BUMP」、グータッチでつなぐ友達の輪ということでお友達を紹介してもらっているんですが、円香さんがご紹介して下さるのはどんな方でしょうか?
円香:『サイボーグ魔女宣言』の表紙や、全体のデザインを担当してくれた広岡ジョーキさんを呼びたいと思います。サウナの本とか、リトルプレスの本をたくさん作られていて、韓国語の翻訳もされています。彼は色んなことができすぎて面白い人なので、何を話してくれるか楽しみですね。
Celeina:ありがとうございます。明日は、広岡ジョーキさんに繋ぎます。「FIST BUMP」、本日お迎えしたのは「現代魔女」の円香さんでした。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann