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編集者・小田明志は、高校在学中に雑誌を創刊した経験から書籍の新しい販売の形を探る

2024.10.4

#BOOK

きっかけは、自身の雑誌が転売された苦い経験

タカノ:思いついてもやろうというところまでいかないと思うので、すごい行動力ですよね。このシステムを実際に形にすることはすごく大変だったんじゃないですか?

小田:そうですね。オークションで本を売るというアイデア自体は昔からあったので、Yahoo!オークションなど、既存のシステムを使うことも考えたのですが、1度のオークションで本を200冊や300冊も売ることはできないですよね。なので、自分で作るしかなかったんです。最後の手段として、自分の知り合いづてにエンジニアを見つけて、一緒に会社を作ったのが3年ぐらい前のことです。

Celeina:そのアイデアを思い付いたきっかけは、何かあったんですか?

小田:僕が初めて作った『LIKTEN』という本は、結構な冊数が転売されてしまったんですよ。当時高校生だったので、友達に買ってもらいたいと思い、すごく安い値段にして本屋さんで売っていたんですが、ラジオ番組に出演させていただいたりすると本が売れて在庫がなくなってしまったんです。そうするとAmazonで売られている古本の値段がどんどん値上がりして、そっちが売れていったんですよ。当然、僕には1円も入らないので、それを教訓に、2号目からは、作った本の半分だけを売って、あとは僕が古本屋のふりをして売っていました。

Celeina:転売価格をチェックして、そこに値段を合わせて売るという感じでしょうか?

小田:転売ヤーの中で、僕が1番安い値段で売っていました。だから、そもそも自分の本の価格を決めて売らなくてもいいという感覚があったんですよね。値段は需要によって変わるんじゃないかと感じていたので、オークションで売るというアイデアはそこからインスピレーションを受けていたりもします。

Celeina:すごく面白い概念ですね。

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