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アドビのタイプフェイスデザイナー・西塚涼子は、鍛錬を重ね新たなフォントを生み出す

2024.9.6

#ART

レタリングを機に、デザイナーの道へ

Celeina:西塚さんはどのようなきっかけでタイプフェイスデザイナーになったんですか?

西塚:大学の授業で、文字のレタリングをしたのがきっかけでした。真っ白な紙に明朝体のサンプルを見ながら書いたら、いつも印刷されている文字が自分で書けたので、楽しかったんです。その後、卒業制作でオリジナルのフォントを制作したところから、デザイナー活動が始まりました。

タカノ:でも、そんなに簡単になることのできるご職業ではないですよね。

西塚:そもそも、タイプフェイスデザイナーという枠がある会社が全然なくて。幸運なことにアドビに入ることができたので、仕事を続ける中で学んでいっている感覚です。すぐには上手くデザインもできないので、繰り返し「何でこの書体は良いんだろう」と他のフォントを分析したり、練習したりしながら鍛錬をしています。

タカノ:非常に専門的なお仕事ですからね。1つのフォントを作るのには、どれくらいの時間がかかるのでしょう。

西塚:1つの書体を極めることを考えると、10年でもいじり続けることができてしまうんです。でも2年ぐらいでリリースしないと商売にならないので、2年ほどで出せるように心掛けています。なので、手早くパシッと形を決められるようにしていますね。

タカノ:その期間内で漢字なども1個1個デザインしていくんですか?

西塚:はい。膨大な量があるんですが、前のフォントをベースにしながら新しいフォントを作っていくことで、時間を短縮できるようにしています。

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