INDEX
動かないものと同化する「NEO-CHILL」
タカノ:その「NEO-CHILL」の話も聞かせてください。
内田:「NEO-CHILL」は、枯山水のような動かないものと同化していく活動です。世の中には動いているものが多いですし、動いているものを見ていても自分の脳みそは止まっていることがあると思う。でも、止まっているものを見ていれば自由に発想ができるんじゃないかなと。
Celeina:確かに、動いているものに引っ張られている感覚はあるかも。
内田:そうですよね。あとは、物作りをしていると寝不足になってくるので、着物のカバーを被せたビーズクッションを枯山水のように部屋に敷き詰めて寝るっていう。
Celeina:寝るための枯山水?
内田:そう。「NEO-CHILL」は「寝落ち」ともかかっているので。最近だと着物の競りに足を運んで、良いものを材料にしています。
タカノ:突き詰めていらっしゃいますね。
内田:自分で仕入れるのが安いんですよ。良いものにも出会えますし。

タカノ:「NEO-CHILL」のお写真を拝見していますが、こちらはシーツ?
内田:そうですね。6畳分のシーツを自分で作って、それに合うようにマットレスも組み合わせています。
タカノ:シーツの皺が枯山水の波のようにも見えてきます。
Celeina:アイデアの量が凄いですよね。
内田:固い枯山水を柔らかくする発想は、頭と一緒かもしれないです。本来なら入ってはいけない枯山水に入っちゃうみたいな。

Celeina:内田さんが今後挑戦したいことを教えてください。
内田:「NEO-CHILL」はカバーを交換すれば表情が変わっていくので、場所場所に合わせた雰囲気を作っていけたらなと。その上で、結局寝落ちるためには運動しなくてはならない。ということで、僕も会員である「江戸注染協会」主催で、全国を盆踊りで行脚しながら浴衣や手拭いを振興しつつ、その後の宿に「NEO-CHILL枯山水」を導入して、その土地の布を使ってその土地特有の「心地よい寝落ち空間」を提供してみたいです。
Celeina:コースで楽しめるんですね。詳しくは内田さんのSNSをチェックしてみてください。今日はアーティストの内田智速さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann