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手縫いなら1つの線に感情のストーリーを生み出せる
タカノ:現在の手縫いという表現に至ったのはどういった経緯だったんでしょうか?
森田:僕は、マレーシアとかにあるジャングルに行くのが好きなんです。ジャングルに行った時に、そこらへんで拾ったものを縫い付けたりとかして、そこでポップアップも開けるなと、ふと思ったんです。針でツルとか草を縫い付ければ、臨機応変に服ができるのがいいなと思って。工場にオーダーして洋服を作っていた時もあったんですけど、結局ユニクロさんに勝てないなと思ったんですよね。比べられてしまうし、値段も10倍以上離れているみたいな。
でも手縫いでやれば、1本の線を縫うとしても、そこに「トイレに行きたい」とか「今はYouTubeを見たい」みたいな感情のストーリーが生み出せるんですよ。そうなると、職人さんにオーダーすることができなくて。一つひとつにストーリーを入れられると考えた時に、手縫いはすごくいいなと思ったんです。
タカノ:今着られているTシャツのタグまで、全部手縫いなんですか?
森田:そうなんです。ひどいメゾンマルジェラをイメージして縫いました。メゾンマルジェラのアイテムって縫い糸が4本あるじゃないですか。
Celeina:あのアイコニックなデザインですね。
森田:このタグをつけて展示会をやっていたら、知らないおばちゃんがやってきて、服を見た時に「何このひどい縫製」と言われて(笑)。でもそういう反応を求めていたので、願ったり叶ったりでした。
タカノ:昨日出演された山下さんの「途中でやめる」もですが、森田さんの生活とか人生のいろんなものがブランドに注入されている感じがすごく面白いですよね。山下さんと仲がいいのも納得がいくというか。
森田:まだ会って2年くらいなんですけど、ご本人だけじゃなく娘さんにもよくしていただいています。
Celeina:「TARZANKICK!!!」の今後の商品も楽しみですね。さあ「FIST BUMP」、グータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいているのですが、森田さんがご紹介してくださるのはどんな方ですか?
森田:帽子ブランド「TONBOW」の須川達也さんです。ブランドを始めたばかりで拙い時でも、それを面白がって評価してくれて、お店に商品を置いてくださったりしていた方です。本当に長くお世話になっています。
Celeina:お会いできるのが楽しみです。今日お迎えしたのは「TARZANKICK!!!」の森田文明さんでした。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann