グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
4月8日は、番組からの推薦で移動式ヴィンテージショップ「anytee」のRyuさんが登場。ヴィンテージTシャツの魅力や、移動式ショップとして展開する理由などについて伺いました。
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海外買付けの時に一目惚れしたTシャツをサンプリングして作ることも
タカノ(MC):RyuさんTシャツが素敵ですね。
Ryu:これはオリジナルで作ったTシャツで、1990年代のアニメのTシャツをサンプリングして作ってもらったんです。背中もポイントで、ミリタリーのマニアで「ミリマニア」と文字が入っています。

Celeina(MC):anyteeのセレクトでもミリタリーグッズは多いですよね。
Ryu:今日も軍パンを履いています。
タカノ:ほんとですね! ちなみにサンプリング元は、何のアニメが描かれたTシャツなんですか?
Ryu:これは1990年代のミシガン大学のアニメ研究会が作っているオリジナルのTシャツです。あまりにもかわいかったので、パロディにして作りました。多分50枚も作られていないと思います。
Celeina:すごくコアなTシャツですね。そのサンプリング元のTシャツはどこで出会ったんですか?
Ryu:これは海外の買い付けの時に見つけたんですが、いいなと思ったものは早々に売れてしまうので、元のTシャツもすぐに売れてしまったんです。ただ記念に写真を撮っていたので、ベースにして作ってみました。僕の方で作ったこのTシャツも売り切れてしまって、在庫がもうないんですが。
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ファンだった曽我部恵一が出ているライブでもポップアップを開催
タカノ:先ほど「ミリタリー」というキーワードが出ましたけれども、Instagramを拝見すると、ヴィンテージTシャツとヴィンテージミリタリーがたくさん載っていました。何がきっかけでヴィンテージショップをやることになったんでしょうか?

Ryu:僕は古着が好きで、色々あるアイテムの中でも音楽とか映画とかアートとか、描かれているもの自体に夢があってワクワクするTシャツが1番好きなんです。なので、Tシャツに特化して、7年前から始めました。

タカノ:先ほども私が着ているThe BeatlesのヴィンテージTシャツに反応していただきました。そういうふうに語り合えるみたいな魅力がありますよね。
Ryu:本当にそうなんですよ。先ほど曽我部さんの音楽も流れていましたが、僕はずっとサニーデイ・サービスが大好きで、大学時代はほとんどの都内のライブに行っているんです。4年ほど前に曽我部さんが出ていた下北沢のライブでも、ポップアップでTシャツを売らせてもらいました。その時に曽我部さんにTシャツを1枚プレゼントしたんですが、曽我部さんからも、当時リリースされた『いいね!』のレコードのジャケットが描かれたTシャツをプレゼントしていただいたんです。その時は本当にやっていてよかったなと思いました。
タカノ:ヴィンテージTシャツ自体が映画や音楽との結びつきが強かったり、背景にカルチャーがあったりするというのがポイントですよね。元々映画とか音楽もお好きだったんですか?
Ryu:大好きで、ライブに行ったり、映画を沢山観たりというのを繰り返しています。
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大好きな音楽や映画などのカルチャーをきっかけに、ヴィンテージTシャツにハマっていった
Celeina:カルチャーがきっかけでTシャツにハマっていったんでしょうか?
Ryu:そうです。
Celeina:なるほど。それは自分の好きなカルチャーを身につけたいという思いからでしょうか?
Ryu:はい、その時好きなものを買うこともありますし、過去に好きだったカルチャーに関連するTシャツを見つけて、思い出してまた聴いたり、見たりするというのをループするのが楽しいですね。
Celeina:街中で人が着ているTシャツを見たりしますか?
Ryu:めちゃめちゃ見ちゃいますね。
タカノ:どういうTシャツを着ている人に目を引かれます?
Ryu:やっぱり、自分が思い入れのあるアーティストのTシャツとか映画のTシャツには反応しちゃいますね。
タカノ:Ryuさんが最近出会ってかっこいいなと思ったTシャツは何ですか?
Ryu:The SmithsのTシャツですね。高価なんですけども、フォトも含めてアートのグラフィックがすごく素晴らしいものが多くって、どうしても欲しいものを見つけると買っちゃいますね。
Celeina:最近高価なヴィンテージTシャツも増えてきていますよね。これは昔からなんでしょうか。
Ryu:ここ5年間でぐっと上がっていますね。
Celeina:それは着る人が増えたからでしょうか?
Ryu:そうですね。海外の若いアーティストなど、セレブリティが昔のバンドTシャツや映画のTシャツを着始めたので、ハイブランドを着るような感覚でヴィンテージのTシャツにブランド物の服を合わせるみたいな方が、世界的にぐっと増えたのかなと思います。あと、J-WAVEで番組を持たれた野村訓市さんがファッション業界への影響力が強いので、彼がヴィンテージTシャツを紹介したのも影響は大きかったんじゃないかなと思います。
タカノ:確かにお話を聞いたり、着ている人を見たりするといいなってなるのはすごく分かりますね。ちなみにRyuさんが20代の頃はミニシアターブームだったそうですね。
Ryu:そうですね。ブームだった1990年代後半はちょうど15歳から22歳ぐらいでした。
Celeina:最初に出会ったカルチャーは何だったんでしょうか? 原体験的なものや学生時代にハマったカルチャーとか。
Ryu:映画ですかね。今は跡地がWWWになっていますが、当時シネマライズという映画館で上映された映画は無条件に観ました。そこでセレクトされる作品がどれも良かったんです。お土産にTシャツを買っていたんですが、あの時シネマライズで観た『トレインスポッティング』のTシャツを全部買い占めておけば、僕は今働かなくて良かったと思いますね。1枚あたり2、30万円するので。
タカノ:そんなにするんですか! 昔買った『トレインスポッティング』のTシャツが押し入れに眠っている方は、これを聞いてびっくりしているでしょうね。
Ryu:もし見つけたら僕までDMをいただけると嬉しいです(笑)。