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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

15歳で自分の店を開いた焙煎士・岩野響のアウトプットはコーヒーだけにとどまらない

2024.6.1

#OTHER

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

2月6日は、コーヒー焙煎士の岩野響さんが登場。中学2年生でコーヒー焙煎と出会い、2017年に15歳でショップ兼研究所の「HORIZON LABO」をオープン。現在では焙煎のみならず、ファッションデザインにも仕事の幅を広げている岩野さんの世界観に迫りました。

12歳でコーヒーにハマり、15歳でコーヒー豆の焙煎をスタート

Celeina(MC):群馬県在住ということですけれども、東京にはよくいらっしゃるんですか?

岩野:半々の生活ですね。店舗に立ってバリスタをやったりとかもしているので。

タカノ(MC):東長崎のカフェ「MIA MIA」に焙煎した豆を運んだり、バリスタもやったりされているんですよね。

Celeina:コーヒー焙煎って具体的にはどういった作業になるんですか?

岩野:生豆という焙煎をする前のいろんな精製プロセスを経て出来た豆があって、それを煎る仕事なんですけど、焙煎で味の風合いがだいぶ変わります。浅く煎ると酸味が強く出て、深く煎ると苦味が出るのがわかりやすい例えなんですけど、その味を決める仕事をしています。

タカノ:焙煎は15歳から始めたと聞いていますが、早くないですか?

岩野:コーヒーには、12歳ぐらいから本格的にハマって。僕、趣味が渋いんですよ。骨董品やヴィンテージを集めていたりするんですけど、そんな趣味から派生してコーヒーも好きになっていった感じです。

Celeina:私、ブラックコーヒーを飲めるようになったのは、24〜25歳の事なんですよ。苦味の奥にある甘味、酸味、旨味みたいなところを10代の頃から感じてらっしゃったんですね。

岩野:喫茶店を巡るのも好きだったので、だんだん慣れていって、好きになりました。

タカノ:中でも焙煎に興味を持ったのは、何かきっかけがあったんですか?

岩野:コーヒーの話をするのが好きで、たまたま知り合いの雑貨屋さんのオーナーとコーヒーの話で盛り上がったときに、「コーヒーには焙煎という工程があるんだよ」って教えてもらいました。手回しで100gぐらい焙煎できる焙煎機を貸してくれて、実際にやってみたら全然美味しくできなかったので、さらにハマった感じです。

タカノ:独学なんですか?

岩野:そうですね。知り合いのカフェの方に、ちょっと聞いたりとかはしていたんですけど、独学でやっています。

Celeina:コーヒー豆を煎るのは大きな機械も必要ですよね?

岩野:商売でやるなら必要で、うちにあるのは5キロの焙煎機です。

Celeina:焙煎は何時間くらい煎るんですか?

岩野:普通は15分から30分くらいなんですけど、僕の場合は1時間かけて焙煎してます。それは深煎りだからという理由もありますし、じっくり焙煎する方法が、自分の目指した味が出るというのもあって。気温とか気候とかにも左右されるので、すごく難しい作業です。

タカノ:岩野さんのコーヒーは、「MIA MIA」以外でも飲めるんですよね?

岩野:飲める場所は「MIA MIA」がメインなんですけど、豆自体は渋谷ヒカリエ8階にある「d47 design travel store」でも買えます。

コーヒーの焙煎から洋服のデザインへ

Celeina:洋服のデザインのお仕事も、コーヒーの焙煎とは別にされているということですけれども。

岩野:今日着ているパーカーは自分で作りました。

タカノ:僕も今日着ているTシャツは岩野さんがデザインしたものです。

Celeina:お洋服作られるようになったのは、ご両親(洋品店「ezu」を営む岩野開人 / 久美子)の影響だったんですか?

岩野:両親の作る服とはちょっとテイストが違うんですが、僕が15歳でお店を始めて、それまでお小遣い制だったものが、趣味で使えるお金が出てきたので、服とか音楽とかにもよりハマっていって。そこから、色々なカルチャーに触れていく中で、ヴィンテージウェアとか好きなので、そういうものから着想を得て作っています。

タカノ:僕が着ているやつは、かわいい女の子のイラストだったり、星のテキスタイルっぽいものだったり、写真っぽいものだったり、色んな素材がコラージュされていますね。イラストも岩野さんが?

岩野:はい、全部自分でやっています。イラストや、写真も全部自分で撮っています。

タカノ:コーヒー焙煎と服のデザイン、全く違うものですが、繋がっている部分もありますか?

岩野:元々、僕はコーヒーをアート色が強い感じで売っていたんですね。毎月、テーマを決めて、詩も書いて、写真も撮って、1枚のポストカードを同封して、CDみたいな感じで1年ぐらい販売していたんですが、そこから服の方もやり始めました。今はコーヒーはいち消費者みたいな感じで、飲む側として美味しいコーヒーを追求していて、今までやっていたアート色の強いものを、イラストだったり、服だったりでやっています。

タカノ:化学反応を感じますね。ここで1曲、岩野さんに、この時間に、みんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいました。どんな曲でしょう。

岩野:僕はテクノや電子音楽が好きなんですけど、YMOの影響はかなり受けていて。今回は相対性理論というバンドの曲を、坂本龍一さんがリミックスしたバージョンをかけさせていただければと思います。最初はYMOも”テクノポリス”や”ライディーン”から入ったんですけど、そのあとの『BGM』や『テクノデリック』でかなり衝撃を受けて。あとアニメ、漫画も好きで、やくしまるえつこさんがアニメの主題歌を歌っているので、相対性理論が僕の中で身近なんですよね。そういった、僕のルーツを感じるような曲を選ばせていただきました。坂本龍一+相対性理論で”QMSMAS”です。

コーヒーはアンビエントの要素

タカノ:岩野さんはDJもやっているそうですけど、音楽のルーツで言うと、YMOより前にはどんなものを聴いていたんですか?

岩野:昔はサブスクとかもない時代だったので、地元のゲオに行って、くるりとサカナクションが同じ棚にあったので2枚借りて聴いたりしていました。もっと辿ると、ボーカロイドとか好きだったので、ルーツとして電子音楽があるんですよね。

タカノ:髪型もテクノカットですね! 似合っています。

Celeina:ちょっと気になったんですけど、コーヒー豆を焙煎しながら音楽を聴かれますか?

岩野:焙煎中は豆の音を聞きたいので、音楽を聴いてはいないんですけど、味を作るときや、テイスティングのときは常に聴いています。ずっと音楽が身近にあります。

タカノ:テクノを聴かせた豆とロックを聴かせた豆は違いますかね?

岩野:違うかもしれないですね(笑)。コーヒーはアンビエントの要素なんですよ。アンビエントを意識して今、コーヒーを作っています。

Celeina:さて「FIST BUMP」、グータッチでつなぐ友達の輪ということで、お友達を紹介してもらっているんですが、岩野さんがご紹介してくださるのはどんな方でしょうか?

岩野:「MIA MIA」のスタッフで、今度独立してハンバーガーショップをオープンするダイさんという方がいらっしゃって、選曲がすごく良い人なんです。「MIA MIA」にレコードを送ったりしているんですけど、選曲に悩むんですよ。テクノだとダンスすぎちゃうし、どうしようかなと思って、2枚送ったんですけど、お店に行ったらダイさんがKID FRESINOさんのレコードを持ってきていて。それでビビビっときました。

タカノ:そんなダイさんを一言で現すと?

岩野:めちゃめちゃセンスのいい方ですね!

タカノ:これをダイさんが聞いていたら、きっとプレッシャーを感じていると思いますが、明日楽しみですね! 明日は東長崎のコーヒーショップ「MIA MIA」のスタッフ・ダイさんに繋ぎます。

Celeina:コーヒー焙煎士の岩野響さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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