グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
1月2日は、ギター流しのパリなかやまさんが登場。「流し」としての活動方法や、「流し」の歴史のほか、ご自身が設立した団体「平成流し組合」や、流しの3団体で作った「全日本流し協会」などについて伺いました。
INDEX
飲食店でリクエストに応えて演奏して回る「流し」というスタイル
Celeina(MC):今日、番組からの推薦でお迎えしたのは、ギター流しのパリなかやまさんです。
タカノ(MC):そもそも流しとは、どういった活動をされているのでしょうか?
パリ:僕もはっきりと分かっていないですが、流しというのは、夜に飲み屋さんなどへやってきて、お客さんのリクエストに応えて演奏する人です。昭和の時代からあって、ギターやアコーディオン、バイオリンでの弾き語り演奏が伝統的みたいですね。
Celeina:パリなかやまさんはギターで弾き語りをされていらっしゃるそうですね。普段はどのあたりで活動をされているんですか?
パリ:僕は、亀戸にある亀戸横丁で流しを始めて、2008年からずっと恵比寿の恵比寿横丁でお世話になっています。そこでも活動をしつつ、吉祥寺のハーモニカ横丁や溝の口にある玉井という飲み屋さんのグループなど、いろいろな場所へ行っています。
Celeina:どのくらいの頻度で活動されているのでしょうか?
パリ:週に4回ですが、多ければ5、6回行くこともあります。
タカノ:僕は流しのシステムが気になっていて。流しってゲリラ的に始まるイメージがありますが、どのような形態になっているのですか?
パリ:ゲリラでやることもできなくはないと思いますが、僕らは事前にお店へ許可を取っています。流しがお店の宣伝をしたり、お店を盛り上げたりすることで、僕たちもお店側もお互いにとってwin-winになるようにやっています。ゲリラでは、ほとんどうまくいかないことが多いですね。ただ、お客さんにとってはゲリラ的に始まる感覚があると思います。
タカノ:たしかに、突然弾き語りが始まるから。でもお客さんもすごくテンションが上がりますよね。しかも、リクエストに答えていただけるということで。
Celeina:パリさんは、曲のレパートリーをどのぐらいお持ちですか?
パリ:今は、公称2000曲くらいと言っています。
タカノ:2000曲も! 例えば、どんな曲がありますか?
パリ:年齢層によりますが、すべての世代が知っていて、スタンダードなのは、スピッツさんやサザンオールスターズさん、松任谷由実さんですね。全世代の人が大好きだから、1日に何度も歌ったりもします。
Celeina:ちなみに、流しとして行くお店は、1晩で1軒だけなのでしょうか? それとも何軒か回られたりするんですか?
パリ:多い日は、1つのエリアに十数店舗あるので、サーキットして色んなお店を回ります。リクエストをいただいたお店で演奏したら、次のお店へ行く感じですね。
INDEX
流しへのリクエストはパンフレットから選ぶ、流しに出会ったときのマナーとは
Celeina:実は私、流しの方へリクエストしたことがなくて、今後やってみたいので、マナーなどを教えて下さい。
パリ:僕自身も流しになるまでは流しと会ったことがなくて、見よう見真似で活動をスタートしました。基本的に、流しはパンフレットみたいなものを持っていて、僕にもパンフレットがあるんです。
Celeina:スタジオにはパリさんのパンフレットがありますね。
パリ:ギターを持っている人がお店にいるから、少しは注目を浴びられるので、「リクエストに答えていますよ」という感じでパンフレットを渡して、好きな歌があったら選んでいただくという形になります。
Celeina:なるほど。
パリ:そして演奏が終わって、もしご満足いただいけたり喜んでいただけたりしたら、お気持ちでチップをいただく感じですね。
Celeina:チップってPayPayなどの電子マネーでもお支払いできるんですか?
タカノ:現代的ですね。
パリ:最近は現金を持たない方もいるので。
Celeina:ありがたいですね。そしてパンフレットには、パリさんのSNS情報も載っていますが、パリさんのSNSをチェックしたら、今日はどこに出没されるか分かったりするんですか?
パリ:はい。情報を出しています。
タカノ:パリさん目的で、その店へ行くのもありですよね。
パリ:できれば、そのほうがお店にとってもいいですからね。