グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
2月21日は起業家でクリエイターの渡部薫さんからのご紹介で、ソフトウェアエンジニアを育てるテックジムの「グラさん」こと藤永端さんが登場。「ギターやサッカーと一緒」だという誰でもプログラミングを学べる秘訣や、元バンドマン経営者飲み会でのアクティブな交流について伺いました。
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プログラミングはサッカーや野球やギターと同じ
Celeina(MC):紹介してくれた渡部さんいわく、一言で表したら「AI時代における魚の釣り方を教えてくれる人物」とのことですが、まずはグラさんこと藤永端さんのプロフィールから。早稲田大学を卒業後、iモードのコンテンツ制作会社、株式会社エスクルーを創業。続いて、アプリ開発会社のEagle株式会社を創業し、2019年にテックジムを創業。全国20拠点でプログラミングスクールのFC事業を展開されました。テックジムをスタートさせようと思ったきっかけは何ですか?
藤永:当時既存のプログラミングスクールさんの評判があまりよくなかったんですね。それで、そもそも授業なんかやっちゃいけないと思って、ジムのように気軽に通えて黙々と自習できて、プロのエンジニアからアドバイスがもらえるような場所が欲しいと思って作りました。
タカノ(MC):座学というよりは、実践しながら学ぶってことですよね。
藤永:ギターの練習と一緒です。
Celeina:どういった方がテックジムに通われているんですか?
藤永:小学校2年生から60歳のおじいちゃんまで幅広いです。月額2万円と価格を抑えているので、色んな人が来てくれますね。
タカノ:皆さん経験ゼロの状態で通うんですか?
藤永:それが一番ですね。理解しようと変に凝り固まっても、できるようにならないです。サッカーや野球やギターと同じで、とりあえずやるしかない。
タカノ:最終的にはどれくらいのことができるようになるんですか?
藤永:プログラムが書けてアプリやシステムを作れるようになりますが、別にそこを目指さなくていいと思うんですよね。ギターだって別にプロになるためにやっているわけじゃなくて、楽しめればいいじゃないですか。やりたいことがない人もプログラムをやっているだけで楽しいし自信がつきます。
Celeina:ビジネスとしてテックジムをやられているということで、人材を育てるところに舵を切ったのはどうしてですか?
藤永:サービス作りに疲れたんですよね。若者向けに作らなきゃいけないのに、年齢が離れた僕らが作ってどうするんだという気持ちもありました。今の起業家は20代ですからね。若さも欲もある人たちに勝てないですし、そういった若者と繋がりたい気持ちはありました。関わった学生エンジニアが起業して成功すると嬉しいです。
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パソコンさえ持っていれば、プログラミングを始められる
タカノ:日本のエンジニア業界の状況についても知りたいです。
藤永:日本のエンジニアはコストのわりに優秀で、今後は輸出産業になると思います。日本では海外のエンジニアがすごいと思われていますけれど、日本人はおもてなしができるので勤勉で使い手の気持ちがわかるからいいもの作りますよ。
タカノ:思いやりっていいワードですね。プログラミングっていうとパソコンに向かってカタカタ作るイメージがあるけれど、サービスって使う人がいて初めて意味がありますもんね。
Celeina:そんなふうに考えたことなかった。グラさんとしてはキッズもみんなプログラミングをやり始めた方がいいと思いますか?
藤永:楽しんで欲しいので、英才教育みたいに組み込むと駄目だと思います。僕らの時代って、ピアノを練習した女の子がたくさんいたけれど、ピアノを嫌いになっちゃった子が多かった。だから大人の道具じゃなくて、子どもが自ら憧れて起業家になりたいということならどんどん応援したいです。
タカノ:テックジムに通っている小学生はどれくらいプログラムを作れるんですか?
藤永:エンジニアと一緒にアルバイトができるレベルですね。
Celeina:すごいですね。
藤永:僕らの時代にも小学4年生くらいからプログラムを作っている人はいたんですよ。昔はそれが特殊だったのが、今は当たり前になっていますね。
タカノ:ウェブサイトとかアプリとか、もうゼロから作れちゃう?
藤永:ゼロから作れちゃう。
Celeina:もしこれを聞いてテックジムに通ってみたい人がいたら、用意するものはありますか?
藤永:パソコンさえ持っていれば大丈夫です。僕は毎週土曜日にプログラミング言語のPythonを初心者用に教える無料セミナーをやっているので、そこで自分がプログラミングを楽しめる人間なのかどうかジャッジしてもらえたらと思います。
タカノ:興味がある人は、グラさんのSNSやテックジムのホームページをチェックお願いします。ではこのあたりで1曲いきたいです。グラさんがこの時間にみんなで一緒に聴きたい曲を選んでくれました。
藤永:MONGOL800で”小さな恋の歌“です。
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業界知識やトレンドは若い経営者から学んで、学んだものは学生エンジニアたちに教える
Celeina:どうしてこの曲なんですか?
藤永:先週、元バンドマンの経営者が集まって演奏する会があって、これが課題曲だったのでずっとギターで練習していました。
タカノ:そんな会が(笑)。ということはグラさんも元バンドマンですか?
藤永:そうなんです。下北沢でやっていました。僕らは若者と接する時間がなくなってきたところで、若い経営者が開催していた会に混ぜてもらいました。練習さえすれば混ぜてもらえるので。
Celeina:そういった会から得られる人との繋がりも大切ですよね。
藤永:もちろん。業界知識やトレンドは若い経営者から学んで、そこで学んだものを僕たちの近くの学生エンジニアたちに教える循環ができればいいなと思っています。
タカノ:人から学ぶのは大事ですよね。
Celeina:分野に関わらず大事ですね。さて「FIST BUMP」グータッチで繋ぐ友達の輪、ということでお友達を紹介してもらっているんですが、グラさんが紹介してくださるのはどんな方ですか?
藤永:日本一体操選手のセカンドキャリアを考えている男、谷俊太朗さんです。バク転教室を展開していて、体操選手を講師として雇って体操で食べていけるように考えている熱い男です。僕も通っています。
タカノ:グラさんもバク転できるんですか?
藤永:補助があればできるけど、まだ全然ですね。習い事ってご褒美だと思うんですよ。スキルが上がったらモテるじゃないですか。
タカノ:プログラミングにも繋がりそうなお話ですね。
藤永:プログラミングもご褒美です。できるようになったらかっこいいじゃないですか。
タカノ:バク転とプログラミングが繋がったのは初めてです(笑)。
Celeina:今日お迎えしたのはテックジムの創業者、グラさんこと藤永端さんでした。ありがとうございました。
GRAND MARQUEE
J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann