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『SYNCHRONICITY』のオーガナイザー・麻生潤は、新しい音楽に出会える場を作る

2024.5.17

#MUSIC

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1月29日は、『SYNCHRONICITY』のオーガナイザーである麻生潤さんが登場。スタートから19年目を迎え、過去最大規模となった音楽フェス『SYNCHRONICITY」から見えてくる音楽シーンの変遷や、ブッキングをする上でのテーマなどについて伺いました。

『SYNCHRONICITY』は、音楽シーンとして可能性を色々感じられる時期に始動

タカノ(MC):『SYNCHRONICITY』が今年も4月13日と14日での開催が決定しております。渋谷の10会場を舞台に開催と聞いたんですけれども。

Celeina(MC):過去最大規模なんですよね。

麻生:そうです。去年は6会場だったので、4会場増えました。

タカノ:規模感の大きさですよね。出演するアーティストの数って、どれぐらいになるんですか?

麻生:今は72組発表していて、多分あと30組ぐらいは追加になる予定です。

タカノ:今まさに、ブッキングなど色々動かれていると思うんですけど、2005年に立ち上げられた時は、どういうきっかけだったんですか?

麻生:立ち上げた時期はちょうど、クラブとライブのカルチャーのクロスオーバーが起きている時で、音楽シーンとして、可能性を色々感じられる、すごくエキサイティングなタイミングだったんですよね。それを自分たちなりに形にしたいなと思って、オールナイトでイベントを始めたのが『SYNCHRONICITY』のきっかけですね。最初は代官山UNITで、しかも『electraglide』と一緒の日でしたね。

タカノ:そこからスタートして19年目ということで。元々、麻生さんもプレイヤーだったんですよね。

麻生:ファンクロック系のバンドでボーカルやっていました。

Celeina:出る側からオーガナイズする側に移って、表に出ていた経験が生かされた部分って大きいですよね。

麻生:それは大きいと思いますね。だから、他のフェスとは一味違うものがあるのかなと思ったりもします。演者側の気持ちがちょっと分かるので。でも逆にそれを分かっちゃって、つい言えないみたいなこともありますけど。

オリジナリティのある音楽が、聴かれる時代になってきた

タカノ:改めて、2005年からスタートしている『SYNCHRONICITY』ですけど、19年間やってきて、日本の音楽シーンの変化とか、ここが面白かったっていう点はありましたか?

麻生:これは僕の感じ方なんですけど、2010年から2012年って、同じような音楽が多いなっていう風に思った時なんですよね。それで続けるモチベーションが、あんまり保てない状況でもあって、「もしかしたら俺、おっさんになったかも」と思っていました笑。

そこから目覚めたタイミングが2013年頃なんですが、Yogee New Waves、Never Young Beach、D.A.N.、yahyel等といったオリジナリティのあるアーティストが現れてきて、「これは面白い時代に入ったな」「俺、おっさんじゃなかったかも」と思い直しました笑。余りにも同じように聞こえる音楽が多くて、新しい音楽に対しての感性が鈍っているんじゃないかなってちょっと思っていたので。

Celeina:自分の感度が落ちているんじゃないかと感じていたところで、新しい音楽に出会ってひらめきを得たという。

タカノ:でも、麻生さんも音楽活動されていたし、イベントもずっとやっていますから、本当にたまたま時代的にオリジナリティを追求しているアーティストが少なかったっていうのもあるかもしれないですよね。

麻生:そういうのもあるのかもしれないなとは、その時に思いました。それからは、徐々に独自性のある音楽が聴かれるような時代になってきた気がしているんですよね。

Celeina:例えば、SpotifyとかApple Musicとか、自分の携帯電話でいろんな音楽を一度に楽しめるような環境が整ってきたからこそ、独特なニューカマーが発掘されやすくなったのか、発掘されにくくなったのか。どっちだと思いますか?

麻生:発掘されやすくなったと思います。

Celeina:それが、ライブハウスでの音楽にも影響してきているという。

麻生:影響していると思います。

タカノ:そういうプラットフォームとか、デジタル的な進化とともに、トレンドって変わってきているかもしれないですよね。では、ここで1曲、麻生さんに選曲していただきました。選曲理由から聞いてもいいですか?

麻生:この間、武道館公演に行ってきたんですよ。それがめちゃくちゃ良くて、そのセットリストの1曲目が、この曲だったんですよ。Kroiで“Fire Brain”。

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