グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
2月14日は著書『ぼくはザ・クラッシュが好きすぎて世界中からアイテムを集めました。』を出版したドラマーの高橋浩司さんからの紹介で、バンド「PLASTICZOOMS」のSHOさんが登場。バンドのみならず、ファッションやグラフィックデザインの分野でも活躍する素性に踏み込みました。
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バンドとファッションブランドを同時期に始動
Celeina(MC):今日登場してくれるのは、バンド「PLASTICZOOMS」のSHOさんです。ご紹介いただいた高橋浩司さん曰く、一言で表したら「妖」ということでしたが、装いがすごく素敵ですね。
SHO:履いているブーツは1970年代ヴィンテージのデッドストックで、服はTaiga Igariという友達のブランドなんですけど、これもセブンティーズっぽいですよね。
Celeina:それでは早速プロフィールにいきましょうか。1984年茨城県水戸市出身のミュージシャンでファッションデザイナー、さらにイラストレーターなど、いくつもの顔を持たれている東京在住のアーティストです。10代のときに出会ったパンクロックがルーツとのことで。
SHO:はい。それから専門学校のファッションデザイン学科に通って、バンドとブランドをほぼ同時期に始めました。両方とも、今までずっと続けています。
タカノ(MC):バンドとブランドを同時期に始めたのは、何かきっかけがあったのでしょうか?
SHO:ファッションと音楽はお互い絶対に必要な存在なのに、業界が違うだけでかなり遠い存在になっていることに気がついて。だからもっと密接な活動をしたいと思って始めたのがPLASTICZOOMSというバンドです。
タカノ:PLASTICZOOMSはビジュアルと音楽の世界観がリンクしていますよね。
SHO:楽曲と同じぐらいこだわっていますね。
タカノ:そしてバンドを結成して2015年からベルリンに行かれたということで、どうしてベルリンだったのでしょうか?
SHO:イギリスは既に文化がしっかりあって飽和しているような気がしたので、ベルリンであれば自分たちアジア人が新鮮なサウンドを聴かせることで反応があるかもしれないと思って決めました。1年半くらい貯金して、メンバー全員で移住しました。
Celeina:ルームシェアをしたんですか?
SHO:それも考えましたが、多分仲が悪くなると思ってやめました。
Celeina:部屋を見つけるのも大変ですね。
SHO:3ヶ月くらいはホテルにいました。それで持って行ったお金をほとんど使ってしまって、そこからはルームクリーニングのバイトとかしていました。初めて現地でライブしたのは、半年後くらいだったのでしんどかったけれど、その間にできた友人関係とか、リサーチしたことは身になりました。
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Appleも知らなかった、Pagesのポテンシャル
タカノ:話が変わりますが、最近ではグラフィックアートの活動も精力的に行っているとのことで、多才ですよね。
SHO:これも実はバンドと同じ15年前に始めましたが、ずっと内緒にしていました。この間初めて発表したら、反響があって。
Celeina:ずっと出さなかったのにはどうしてですか?
SHO:しっかりしたツールで描いているわけではないので、コンプレックスがあって。MacBookに最初から入っているPagesというアプリケーションで描いているんですよ。
タカノ:文章作成ソフトですよね?
SHO:はい。全部Pagesで作りました。Pagesでデザインができることは、Appleの人も知りませんでした。
タカノ:待って待って、どうやって作ったんですか?
SHO:いつか機会を設けてしっかり見せたいと思っています。これまで色んなソフトを試したんですけど、なんだかイマイチで。でもPagesで色が付けられると気が付いてからは、Pagesでやっています。
Celeina:Pagesでグラフィックアートって世界初じゃない? ワン&オンリーですよね。
SHO:同じことをしている人はいないんですよ。こんなのとか作っています。

タカノ:うそー! すごい! カラフルでグラデーションもかわいいですね。サイケデリックな雰囲気もあって。
SHO:壁に使えそうなデザインです。Appleもこれをできると知らなかったらしくて、驚いていました。サポート窓口の方が連絡してきて「画面共有で説明してもらっていいですか」って(笑)。それでPagesのアプリを開くところから見せたんですよ。
Celeina:信じてもらえなかったんですね(笑)。
SHO:それで開いたら「え?」みたいな。「これはすぐ送ってください」みたいな感じになったので、展示で使った塗装と同じ製法でプリントしたものを送りました。
タカノ:リスナーのみなさんにも見せたいですね。あとでお写真を撮らせてください。ではこのあたりで1曲聴きたいと思うんですけれども。皆さん、SHOさんの音楽も気になると思うんですよ。
SHO:PLASTICZOOMSの曲をぜひオンエアさせてください。先日出た新曲”Personal Communication”。