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幸せになるためのモノで溢れかえるちぐはぐさ
タカノ:ちなみに、うきさんはもともと片付けがお好きだったんですか?
うき: 全然。どちらかというと、だらしないほうです。私のカナダの家に、タカノさんが遊びに来た時は家の中も綺麗だったと思いますが、普段は散らかり放題でした。片付けが苦手な皆さんと同じように、私も家に人が来るとなったら頑張って片付けをして、クローゼットに全部ぶち込むタイプで、まったく得意じゃなかったですね。
Celeina:それなのに、片付けしようという気持ちに切り替わったきっかけは何ですか?
うき: 23歳の時に離婚をして、仕事もうまくいかなくなって、体調を崩した時です。仕事に行けなくなったから、東京での仕事を辞めて、福島の実家に帰るために、引っ越しの荷造りをしていました。そしたら、買ったけど使ってないものが沢山出てきて、これはどういうことだろうと思ったんです。
というのも、この本を読んだらもっと仕事ができるようになるんじゃないか、この服を着たら素敵な人と思われるんじゃないか、この食器を使って食事を食べたら幸せになるんじゃないかという、自分が幸せになるために手に入れたもので、家の中がぐちゃぐちゃになっているなって。それこそ実際に、私は離婚もして、仕事もうまくいっていないという不幸な状態にある。ちぐはぐになっているので、考えたほうがいいなと思い、片付けに取り組んだことがきっかけです。
タカノ:物を整理することで自分自身も整理されるという。うきさんにとって、片付けをすることは何が大切かを見つける行為、というところから活動が始まったんですね。