グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
12月25日は、「暮らしのスコレ」を主宰する、うきさんが登場。「暮らしのスコレ」の活動内容や、片付けについての仕事をするようになったきっかけ、片付けのコツについて伺いました。
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日々の出来事で何を大事にできたらいいかを、暮らしていくことで全て教えてもらえると思った
Celeina(MC):週の最初は番組が推薦するこの方、「暮らしのスコレ」を主宰する、うきさんです。よろしくお願いします。タカノさんとうきさんはお友達だそうですね。
タカノ(MC):そうなんです。
うき: カナダへ留学していた時、一緒に英語の勉強をしていました。
タカノ:今回ご登場いただいた経緯を説明すると、久しぶりうきさんに会った時、お片付けについてのお仕事をされているとお聞きしまして、面白いなと思いまして。
Celeina:今回、そのお片付け術を我々にも伝授していただけると。
タカノ:そういうことです。改めて、うきさんのプロフィールをお願いします。
Celeina:うきさんは、2019年から「心と暮らしをととのえる」をテーマに活動を開始され、暮らすことそのものが、生きる源となるようにと「暮らしのスコレ」を主宰されています。その具体的な活動内容教えてください。
うき: 2019年に片付けのコンサルティングの仕事を始めて、これまでに900件ぐらいのお片付けしてきました。その中で、お客様から、「家が綺麗になることは嬉しかったけど、それよりも片付けを通して、自分の心が整っていったことがすごく嬉しかった」というご感想を多くいただきました。私自身、子どもの頃から、どうやったら皆が健康な心を持って生きていけるかということに、すごく興味を持っていたんです。
例えば、今日経験したことや日々の感情、また、何かを言われて嫌な思いをした、友達とお話してすごく心が満たされたという出来事は、私たちに何を教えてくれているんだろう、私たちは何を大事にできたらいいんだろうと考えていたんです。そこで、暮らしていくことで全てを教えてもらえるな、と思ったので、そういうことをみんなで考える1年間のプログラムをやっています。
タカノ:片付けは暮らしの一部でもあり、暮らしは人生の一部だから、生き方にも繋がってくるということですね。
うき: その通りでございます。
Celeina:「スコレ」とはどういう意味なんですか?
うき: 「スコレ」は古代ギリシャ語で、スクールの語源になっている言葉なんですが、もともとは暇とか余暇という意味で使われていました。古代ギリシャ人も現代人と同じですごく忙しくて、今日起きた出来事や自分が感じたことについて思い直したり、学んだりする時間が全くなかったみたいなんです。だから、人生を味わったり、考える時間としてスコレの時間を取りましょうという考え方があったことを知って、素敵だなと思ったので、このワードを使っています。
Celeina:だから、暮らしのスコレなんですね。お片付けが最終目標ではなくて、健やかでハッピーな生活を目指していくという感じですか?
うき: はい。そしたら家も綺麗になるはずなので。
Celeina:なるほど。その無限ループだ。
タカノ:ハッピーループですね。
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幸せになるためのモノで溢れかえるちぐはぐさ
タカノ:ちなみに、うきさんはもともと片付けがお好きだったんですか?
うき: 全然。どちらかというと、だらしないほうです。私のカナダの家に、タカノさんが遊びに来た時は家の中も綺麗だったと思いますが、普段は散らかり放題でした。片付けが苦手な皆さんと同じように、私も家に人が来るとなったら頑張って片付けをして、クローゼットに全部ぶち込むタイプで、まったく得意じゃなかったですね。
Celeina:それなのに、片付けしようという気持ちに切り替わったきっかけは何ですか?
うき: 23歳の時に離婚をして、仕事もうまくいかなくなって、体調を崩した時です。仕事に行けなくなったから、東京での仕事を辞めて、福島の実家に帰るために、引っ越しの荷造りをしていました。そしたら、買ったけど使ってないものが沢山出てきて、これはどういうことだろうと思ったんです。
というのも、この本を読んだらもっと仕事ができるようになるんじゃないか、この服を着たら素敵な人と思われるんじゃないか、この食器を使って食事を食べたら幸せになるんじゃないかという、自分が幸せになるために手に入れたもので、家の中がぐちゃぐちゃになっているなって。それこそ実際に、私は離婚もして、仕事もうまくいっていないという不幸な状態にある。ちぐはぐになっているので、考えたほうがいいなと思い、片付けに取り組んだことがきっかけです。
タカノ:物を整理することで自分自身も整理されるという。うきさんにとって、片付けをすることは何が大切かを見つける行為、というところから活動が始まったんですね。
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片付けのコツは「頭で考えないようにする」
Celeina:片付けをしようとすると、出てきた卒アルを見返してしまったりして、なかなか進まないということってあるじゃないですか。片付けのコツって何かありますか?
うき: まず、思い出品は一番最後にやっていただきたいです。
Celeina:順番があるんだ!(笑)
うき: カテゴリーの分かりやすい、洋服や書類、本からやっていくことが、おすすめです。家の中で、自分がやりやすいところから片付けていって、自分自身が何を大切にしたいのかとか、何を持てば自分の幸せに繋がるのかということが分かってきたら、思い出品をやった時にあまり迷わずに進められると思います。自分の価値観が定まっていると、思い出品の中でも、これは残したい、これはもう卒業してもいいなと選別できるかなと。あと、私がよく伝えているのは、「あんまり頭で考えないでくださいね」ということです。
Celeina:それは、どういう意味ですか?
うき: 片付けをしている時って、頭の中で捨てないための言い訳を探していると思うんですね。
タカノ:胸が痛い。
Celeina:もったいないからとか、まだこれは着られるかもみたいな。
タカノ:あの時、あの人に貰ったからとか。
うき: でも、それって自分が主体じゃなくて、外側にある要因に影響されていると思うんです。片付けの時は、一旦考えるということは置いておいて、その物を思った時に、自分の心や体がポジティブな反応をしているか感じてほしいです。「好き!」という気持ちや、「これを着ている時はハッピーだ」という気持ちにさせてくれるものは残して、それ以外は手放すというふうにしています。
Celeina:そうやって片付けていくと、幸せや心の健やかさに近付ける気がします。
タカノ:とても参考になるお話だったと思います。さあ、うきさんにこの時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいました。どんな曲でしょうか?
うき: 宇多田ヒカルさんの”花束を君に”です。
Celeina:選曲理由を教えてください。
うき: この年末という時期に片付けの話をしながら、皆とどういう曲を聴きたいかなと考えた時に、一人ひとりにお花を渡せるような曲を聴きたいと思いました。今日はクリスマスだから街も浮足立っていますが、そういう気分になれない方や、今年1年を振り返った時にちょっと辛かったっていう方も、自分へ労いのお花を渡してほしいと思ってこの曲を選びました。