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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

美術家・田中偉一郎は「無意味」で、せかいを広げる

2024.3.27

#ART

『Tokyo無意味~ランド』を作りたい

タカノ:田中さんは『連載個展』と題して、毎年個展を開催されているとお聞きしました。

田中:四谷3丁目のTS4312というギャラリーで、7年ぐらい前から毎年個展をやらせてもらっています。2023年は、5年10年先の展覧会のカタログやDMを先に公開しました。先のものを公開することで、「いついつにこれをやります」と設定したんです。

Celeina:その1つとして、『Tokyo無意味~ランド』というDMを作られたとお聞きしているんですが、これは何ですか?

田中:これは僕がライフワークとして後10年ぐらいしたら、東京寄りの埼玉に実際に作ろうと思っているテーマパークです。例えば『くだらないジェットコースター』といって、乗車したら上に上がり続けて、いつ下るのかなと思っていたら、「ご乗車ありがとうございました」となって、エレベーターで降りてくるみたいなアトラクションを作りたいです。

タカノ:くだらない!

田中:あとは、『観覧専門の観覧車』ですね。みんなでベンチに座って観覧するだけという。

Celeina:面白い。(笑)

田中:今は「無意味」の「むーちゃん」と呼んでいる、テーマパークのキャラクターもいるんです。その着ぐるみに会えるのももちろんですが、『魅惑のロッカールーム』という場所では、中に入っているおじさんが休憩している所に会える空間というのも考えています。

Celeina:禁断の扉を開いている感じがありますね。

田中:10年後くらいに本当に作ると思います。実際に足を運ぶと、ほかのテーマパークとは全く違うけれど、同じような高揚感に包まれると思っているんです。「すごく意味なかったね」「最高にくだらなかったね」というのが、テーマパークに行った醍醐味みたいなものとして感じてくれるんじゃないかなという気もしています。

Celeina:『Tokyo無意味~ランド』開園を楽しみにしております。

田中:ぜひ皆さんで遊びに来てください。

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