メインコンテンツまでスキップ
NEWS EVENT SPECIAL SERIES

音楽雑誌『HARD BOP!! MAGAZINE』の編集長・植村ミノルは思い立ったら始める行動力を大切にする

2024.3.11

#MUSIC

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

12月7日はレトロポップガールのリサさんからの紹介で、『HARD BOP!! MAGAZINE』の編集長・植村ミノルさんが登場。ハーレーにのめり込んだきっかけや魅力、雑誌を立ち上げた理由について伺いました。

90年前のハーレーに30年間乗っている

Celeina(MC):植村さんはハーレー・ダビッドソン専門誌『VIBES MAGAZINE』の3代目編集長を経て、ロック雑誌『HARD BOP!! MAGAZINE』を立ち上げられたということで。『HARD BOP!! MAGAZINE』にはどういった内容が掲載されているんでしょうか。

植村:写真とインタビューがメインですね。

Celeina:今手元で雑誌を拝見していますが、All About Rockという感じがします。

植村:雑誌タイトルの横にある「RIDE,SHOUT,ROCK&ROLL」というのがテーマなんです。

Celeina:この「RIDE」というのはもちろんハーレーから?

植村:そうですね。バイク雑誌の『VIBES MAGAZINE』に育てられたので、そこの延長ですね。

タカノ(MC):元々の『VIBES MAGAZINE』はどんな雑誌なんですか?

植村:ハーレー乗りであるバイカーが、どんな暮らしをしているのか、どんな仕事をして家族や趣味嗜好はどうなのか、どんなカスタムを施したハーレーに乗っているのかを紹介するライフスタイルマガジンになります。

Celeina:なるほど。バイカーが作るバイカーのための雑誌ですね。

植村:まさしく。

Celeina:ハーレーはもちろん見たことはあるんですが、近づいたこともないくらい何も知らなくて。見ているとすごくかっこいいので、興味があるんです。

植村:もうそれは、明日免許を取りに行って、すぐに買いに行きましょう(笑)。

Celeina:植村さんがハーレーに興味を持ったのはいつごろですか?

植村:就職で上京した際に、交通渋滞があまりにも酷くて目的地にいつ着くか見通せないと感じたのがきっかけです。終電に左右されたくなかったので電車よりも、自転車かバイクが選択肢になって。バイクだとハーレーがやはりかっこいいなと思って、興味を持ちました。

Celeina:スポーツタイプの方に行かずに、すぐにハーレーに?

植村:すぐにハーレーでした。

タカノ:ハーレーは今まで何台も乗ってきているんですか?

植村:いえ、2台ですね。

タカノ:今乗っているのは、どんなものなんですか?

植村:今から約90年前、1937年に作られたハーレーに30年近く乗っています。ハーレーだと長く走れるのは普通ですし、すごく良い子なんです。そういう理由もあって、ハーレーを勧めています。

タカノ:手入れが大変そうなイメージがあるんですが。

植村:ある程度は自分でやったりしますが、適当ですね。ショップさんがしっかりしているので、アフターケアもばっちりです。

アメリカやヨーロッパでハーレーと旅をする

タカノ:お任せしているんですね。ハーレーが1台あれば、ずっと自分の人生に寄り添ってくれる相棒になるのは魅力ですよね。ちなみに植村さんは、海外でもハーレーに乗っているとお聞きしました。

植村:8月にアメリカのサウスダコダ州のスタージスという町でイベントがあって、世界中からバイカーが集まるんです。朝から晩まで1週間バイク漬けですから、ハーレー好きにとってはたまらないですね。

Celeina:海外に行かれる時も、ご自身のハーレーを輸送して乗るんですか?

植村:知り合いが保管してくれているので、それを借りています。アメリカだと、ケンタッキー州から1週間ほどかけてサウスダコダ州まで走って行きます。

Celeina:アメリカにもご自身のハーレーを所有されているということですかね。

植村:会社所有になります。

Celeina:すごいですね。アメリカだけではなく、ヨーロッパもハーレーで旅をしていたとお聞きしています。

植村:ドイツ人と取材を通して仲良くなって、ハーレーを貸してくれるんです。なかなかないことなので、毎年続けていますね。

タカノ:ヨーロッパはどこを旅するんですか?

植村:ベースがあるドイツをスタートして、どこまでも行きます。ロシアやギリシャ、スペインも行きましたし、結構な距離を走りました。

タカノ:印象に残っている旅はありますか。

植村:色々ありますけど、東ヨーロッパを走った際に、ポーランドやベラルーシ、ウクライナやロシアのサンクトペテルブルクに行ったことは強く覚えています。人々が優しくて、思いやりがあって、とてもいい旅だったんです。その後、ロシアの侵攻が始まったので、ショックでしたね。

Celeina:実際に行かれて、現地の方と触れ合っているわけですからね。

乗り手に合わせてくれるのがハーレーの魅力

タカノ:改めて、植村さんが思うハーレーの魅力はなんですか?

植村:難しいです。乗り手に取り憑く感じですかね。一度乗ると離れられなくなる感覚があります。

タカノ:ハーレー側から来てくれるということですか?

植村:そうですね。ハーレーは、日本車や他のバイクと比較して完成度は高くないと思うんです。余白やのり代が多くて、乗り手が手を加えられる部分がたくさん残っているんですよ。だから、いつまで経っても飽きないですし、自分が乗りたいと思った第1希望のバイクに乗れるんです。

タカノ:いいですね。「余白がある」というのは重要だなと思いました。

植村:今どき、なかなかないんじゃないかなと思います。

タカノ:時間をかけるほど、自分仕様になっていくということですよね。

Celeina:まさに相棒ですね。さて、ここで1曲お送りしようと思います。植村さんに、この時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいました。選曲理由から教えてください。

植村:2023年は残念なことにたくさん訃報があったと思うんです。にもかかわらず現役でThe Rolling Stonesが活躍していて、新譜をリリースしてくれた。こんなに希望に溢れたことはないと思って選曲しました。The Rolling Stonesで“Angry”。

https://youtu.be/_mEC54eTuGw?si=eesDI4rXjyXbn55v

ロックンロールがしたくて雑誌を立ち上げた

Celeina:雑誌づくりをしている中で、特に印象に残っていることはありますか?

植村:特定の取材がどうというより、取材相手の方たちは音楽で食べてなくても何かしらでずっとロックンロールを続けているんだろうなと切に感じます。先ほどのハーレーの話とも繋がりますけど、ギターを弾きたいと思ったらすぐに弾くべきですし、歌いたいと思ったら歌詞を書いてコードに乗せたらいいと思いました。

タカノ:すぐ行動に移すことは大事ですよね。植村さんが『HARD BOP!! MAGAZINE』を立ち上げた時はどんな感じだったんですか?

植村:溜まっていたものが噴出した感じです。インプットだけがずっとあって、アウトプットを探している中で、これまではハーレーの専門誌しかやってこなかったけれど、ロックンロールがしたいとなりました。

タカノ:植村さんは、音楽をずっとやられていたんですか。

植村:いいえ。『HARD BOP!! MAGAZINE』を立ち上げてから、THE HARD BOPSというバンドを始めました。というのも『VIBES MAGAZINE』は、ハーレーで走っている人たちが作っている雑誌だったというのがあって。雑誌を立ち上げたのにステージに立っていないのは、説得力がなくて駄目だなと思ったんです。それでやり始めたら面白かった。

タカノ:それまではギターもしていなかった?

植村:ほとんどやったことがなかったです。今も気持ちでやっています。

タカノ:すごいお話ですね。一歩踏み出す勇気を貰えました。

Celeina:行動に移すのがやはり大事ですね。動こうというアイデアは浮かんでも、実現するのは難しかったりするから。やろう!

タカノ:やろう! 大型免許取って、ハーレー買おう!

Celeina:ちょっと待って。一旦持ち帰ります(笑)。今日はハードバップマガジン』の編集長・植村ミノルさんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

RECOMMEND

NiEW’S PLAYLIST

編集部がオススメする音楽を随時更新中🆕

時代の機微に反応し、新しい選択肢を提示してくれるアーティストを紹介するプレイリスト「NiEW Best Music」。

有名無名やジャンル、国境を問わず、NiEW編集部がオススメする音楽を随時更新しています。

EVENTS